韓国が宿敵日本と対戦　五輪サッカー初メダルかけ

【カーディフ聯合ニュース】ロンドン五輪のサッカー男子で、韓国代表がライバル日本を相手に五輪初メダル獲得を目指す。

　３位決定戦はウェールズのカーディフで、１１日午前３時４５分（日本時間）にキックオフの予定。

　韓国は準決勝でブラジル、日本はメキシコに敗れ、３位決定戦に回った。しかしこの韓日戦は、宿敵を退けアジア盟主の地位を固めるとともに、メダル獲得をかけた一戦とあって、互いに並々ならぬ闘志を燃やしている。

　韓国は１９４８年のロンドンから五輪サッカーに出場しているが、毎回欧州や中東に阻まれメダルに手が届かなかった。日本は１９６８年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得し、アジア勢で初めて表彰台に立った。その後はメダルから遠ざかっている。

　これが今大会最後の試合となるため、双方は総力戦で臨む。組織的な守備や、ボールキープ力を高めるための短いパス回しなど、両国の戦術は似通っている。

　韓国の攻撃のフォーメーションは４－２－３－１が多い。トップに朴主永（パク・チュヨン）、両ウイングにキム・ボギョンと南泰熙（ナム・テヒ）、さらに具滋哲（ク・ジャチョル）を投入してきた。朴をはじめ、疲れのたまった選手らがどこまで力を出し切れるかが鍵となりそうだ。

　洪明甫（ホン・ミョンボ）韓国代表監督は「選手の心身を早く回復させ、最後の日本との試合で必ず勝利できるよう、しっかり準備する」と話した。日本の関塚隆監督も、気持ちを切り替え、３位決定戦に備える考えだ。

　歴代五輪サッカー韓日代表の対戦成績は４勝４敗４分けだが、韓国はこの９年間、白星を上げていない。