高額紙幣の補助図案に、ムクゲや大東輿地図など

【ソウル７日聯合】２００９年上半期に発行予定の１０万ウォン紙幣の図案に、ムクゲと大東輿地図が補助素材として描かれる。ムクゲは韓国の国花、大東輿地図は朝鮮時代後期に作成された朝鮮全図だ。
　韓国銀行は７日、高額紙幣の５万ウォン紙幣と１０万ウォン紙幣の図案に入る補助素材を暫定決定し、ウェブサイトを通じ国民の意見を取りまとめることを明らかにした。

　１０万ウォン紙幣に描かれる人物は、独立運動家の金九（キム・グ）に決まっている。紙幣の表には「独立愛国」をテーマに、大韓民国臨時政府のメンバーの写真とムクゲの絵を入れることにした。裏面は平和、統一、繁栄をテーマに、朝鮮時代に金正浩（キム・ジョンホ）が製作した大東輿地図（国宝第８５０号）と、蔚山にある先史時代の岩刻画、盤亀台岩刻画（国宝第２８５号）をあしらう。

　５万ウォン紙幣の場合、５０００ウォン紙幣に描かれている李栗谷（イ・ユルゴク）の母・申師任堂（シンサイムダン）の肖像が入るが、女性で文化芸術家という点から、表には申師任堂の作品とされる水墨画「墨葡萄図」を、裏面は朝鮮中期の画家、魚夢竜（オ・モンリョン）の作品「月梅図」を選んだ。

　韓国銀行は韓国造幣公社とともに紙幣のデザイン作業を進め、政府承認と金融通貨委員会の議決を経て年内にデザインを確定する予定だ。