国内の景気上昇基調続く、韓国銀行見通し

【ソウル７日聯合】韓国銀行は７日に金融通貨委員会に報告した資料を通じ、原油価格高騰などのリスク要因が予想外に悪化しない限り、最近の国内景気上昇モメンタムは維持されるとの見通しを示した。投資は振るわないものの、輸出好調と着実な消費増加傾向が続いており、生産活動も製造業、サービス業ともに堅実な成長をみせていると分析した。
　今後の韓国経済は、原油価格高騰、米国の信用力の低い個人向け住宅融資（サブプライムローン）問題焦げ付きの影響など、対外条件面で相当な不確実性が潜んでいるものの、こうしたリスク要因が予想外に悪化しない限りは輸出・内需の伸びに後押しされ景気上昇基調は続くとしている。ただ一方で、主要国の経済や国際金融市場などの推移とその余波を今後も注視する必要があると指摘した。

　消費者物価は、原油価格上昇など供給側の上昇要因とともに需要圧力が次第に大きくなり、最近の高い上昇傾向を続けると予測した。経常収支は今年も黒字基調を維持するものの、来年には輸出の堅実な増加にも関わらず、原油価格上昇・サービス収支の赤字拡大などでやや赤字になると見込んでいる。