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「遅いポスト」はその言葉通り、送った手紙を遅く配達する。何でもスピードが重視される最近だが、このポストの人気は冷めることを知らない。

０９年５月に設置された永宗（ヨンジョン）大橋の「遅いポスト」には、先月まで４万６４００通の手紙が集まった。ソウル北岳（ブガク）スカイウェー八角亭の「遅いポスト」は、今年４月に設置されて以来２カ月間で９００通近い手紙が入った。

このほか、「スローシティー」で有名な全羅南道莞島郡（チョンラナムド・ワンドグン）青山島（チョンサンド）、京釜（キョンブ）高速道路清原（チョンウォン）サービスエリア（ソウル方面）、慶尚南道巨済市（キョンサンナムド・コジェシ）巨済海洋パークにも「遅いポスト」が運営されている。

料金は無料またはハガキの価格程度（１０００ウォン以下）。北岳スカイウェーの場合、携帯電話で撮った写真を印刷してハガキにするため３０００ウォン（約２００円）を受ける。

利用客の反応はよい。永宗大橋の「遅いポスト」を利用したキム・ヒョンジュンさん（２７）は「兵役中の休暇の時、転役後の抱負を書いて自分に手紙を送ったことがある。忙しい日常の中で忘れていた手紙を読み返してみると、当時の抱負を再確認できる」と語った。

清原サービスエリアの関係者は「手紙が届いた後、『ありがとう』という返事を送る人もいて、手紙を送りにわざわざソウルからここまで来る人もいる」と伝えた。