中国漁船の不法操業に処罰強化　漁具没収など＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国が領海内で不法操業する中国漁船への処罰を強化する。

　農林水産食品部は１４日、「排他的経済水域（ＥＥＺ）での外国人漁業などに対する主権的権利の行使に関する法律」の改正案をまとめた。

　改正案は、不法操業の罰金の最高額を現行の１億ウォン（約６９０万円）から２億ウォンに、停船命令に従わない場合の罰金を５０００万ウォンから１億ウォンに、それぞれ引き上げた。

　また、無許可、領海侵犯、公務執行妨害（暴力行為）の重大な法規違反を犯した漁船については、漁具と漁獲物を没収する。

　同部は、黄海で頻発する中国漁船の不法操業を抑制する上で、同法の施行が効果を発揮すると期待する。特に漁具の没収は、担保金を納め釈放されるとすぐに不法漁業を繰り返すという慣行を断つのに役立ちそうだ。

　農林水産食品部は、韓国側の取り締まりを避けようと暴力行為に及ぶ中国漁船が増えると予想し、関係機関との協力体制向上を図る。