韓国の政策金利　１０カ月連続据え置き＝年３．２５％

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行（中央銀行）は１３日の金融通貨委員会で、政策金利を年３．２５％に据え置くことを決めた。据え置きは１０カ月連続。

　金利の引き上げ・引き下げ要因が国内外に混在しており、当分は変化の推移を見守る必要があると判断したとみられる。

　先月の消費者物価指数は前年同月比２．６％上昇し、前月比では０．１％下落した。前年同月比の上昇率は２０１０年８月以来、初めて２％台に下落した。ただ、これは昨年の過度な物価高の影響や無償福祉政策の一時的な効果にすぎないと評価されている。

　また、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が欧州内の銀行に２回にわたり、「長期リファイナンシング・オペレーション（ＬＴＲＯ）」と呼ばれる低利融資を通じ、１兆２００万ユーロ（約１０６兆円）の資金を提供。世界の金融市場で過剰流動性が続き、結局物価上昇の要因として作用した。

　このため、一部では韓国銀行が今月に政策金利を引き上げると予測していた。

　しかし、ドバイ原油価格が２０１１年１２月の平均１バレル＝１０５．５１ドル（約８１４０円）から２０１２年１月には１バレル＝１０９．５２ドル、２月には１バレル＝１１６．１８ドル、３月には１バレル＝１２２．４９ドルと上昇を続けている。原油高は物価を押し上げる一方、景気低迷の要因として経済成長率の鈍化を招きかねない。

　証券業界関係者は、「物価懸念は弱まったが、国際景気への懸念が高まっていることなどを考慮し、据え置きを決めたようだ」と説明した。