ＬＧ電子、中国の３Ｄテレビ市場攻略へ

「今年は世界３Ｄテレビ市場で１位になる」

先月米ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市のＣＥＳで、ＬＧ電子の権喜遠（クォン・ヒウォン）ホームエンターテインメント事業本部社長はこう公言した。このためにＬＧ電子が必ず攻略しなければならない市場がある。中国だ。市場調査機関のディスプレーサーチによると、昨年の中国の３Ｄテレビ市場規模は７２９万台。単一国では世界最大規模で、世界市場の３０％を占める。

２０日に中国・北京で開かれたＬＧ電子の新製品発表会もやはり３Ｄテレビ市場を攻略することに集中した。ベゼルがほとんどないシネマ３Ｄテレビ、ＣＥＳで公開された世界最大５５インチの３ＤＯＬＥＤテレビを披露した。３Ｄテレビだけでなく３Ｄモニターと３Ｄスマートフォンも展示した。３Ｄ製品全体が公開されたのだ。「３Ｄ＝ＬＧ」という公式を印象づけるためだ。

無線ディスプレー（ＷＩＤＩ）技術を採択したスマートテレビ、イタリアのブランドのプラダと共同開発したプラダフォンなども公開した。ＷＩＤＩスマートテレビは無線でノートパソコンとつなぎ、ノートパソコン内の各種コンテンツを見られる製品だ。今年初めて中国で発売された衣類損傷防止機器の「スタイラー」も披露した。６種類の動作で服を洗濯する「６モーション洗濯機」と冷蔵庫の中にミニ収納空間の「マジックスペース」を持つ冷蔵庫も公開した。ＬＧ電子中国法人長の南栄祐（ナム・ヨンウ）社長は、「最高級製品で中国のプレミアム市場を攻略したい」と話した。