＜サッカー＞今夜、韓国サッカー運命の日…負けるとＷ杯脱落危機

サッカー韓国代表チームが韓国サッカーの運命をかけて勝負に臨む。 舞台は２９日午後９時、ソウルワールドカップ（Ｗ杯）競技場。相手は中東の強豪クウェート（ＦＩＦＡランキング９１位）だ。 韓国は２０１４ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）アジア３次予選の最終戦となるこの試合で、勝利または引き分けてこそ最終予選進出チケットを獲得できる。 このためには中東特有の‘時間稼ぎサッカー’を乗り越えなければならない。

８大会連続のＷ杯本大会進出を狙う韓国は勝ち点１０点（３勝１敗１分け）でＢ組１位。 レバノンが韓国と得失点差で２位、クウェートが勝ち点８点で３位。 クウェートと引き分けても、組２位にまで与えられる最終予選出場権を獲得できる。 もしクウェートに敗れ、レバノンが３次予選で敗退が決まったアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に勝てば、韓国は組３位となる。 １９８６年から続いてきたＷ杯連続出場の栄光は途切れ、韓国サッカーに氷河期が近づくことになる。

韓国代表のチェ・ガンヒ監督は２８日、ソウルＷ杯競技場で行った記者会見で、「負けない試合をしようとすれば、内容はもちろん結果も良くないゲームになる恐れがある。 選手の能力を信じて自分たちの試合をし、良い雰囲気で最終予選に行きたい」と述べた。

チェ監督は「負担はあるかもしれないが、選手はみんな何をしなければいけないかよく分かっている。 良い結果が得られるだろう」と余裕を表した。 中東チームはいわゆる‘時間稼ぎサッカー’で悪名高い。 何かあるとすぐにグラウンド上に倒れ、試合を遅延させる非紳士的な行為のことだ。

解決法は先制ゴールだ。 サッカー韓国オリンピック（五輪）代表は２２日、ロンドン五輪地域予選のオーマン戦で前半１５秒に得点し、３－０で快勝したのが良い例だ。 チェ監督は「サッカーの試合はどうなるか分からない」とし「序盤の雰囲気や前半の内容が試合の雰囲気を決定づけるかもしれない。 先制ゴールが重要だ」と述べた。

クウェート代表のトゥフェジッチ監督は「意図的に試合を遅延させるのは好きでない。 私たちは相手チームを尊重する」とし「クウェートは勝ち点３点が必要。 最初に得点したチームがゲームを有利に運ぶことになるだろう」と話した。

チェ・ガンヒ監督の最も大きな悩みは朴主永（パク・ジュヨン、アーセナル）と奇誠庸（キ・ソンヨン、セルティック）の２人の欧州組だ。 両選手は試合２日前の２７日午後にチームに合流した。 チェ監督は「両選手の活用方法について悩まなければいけない」とし「今日の練習後、最後の会議で決定する」と言葉を控えた。

２８日に坡州（パジュ）国家代表トレーニングセンター（ＮＦＣ）で行われた練習では、李東国（イ・ドングク、全北）と朴主永が主力チームのツートップで呼吸を合わせた。 練習を終えた後、チェ監督は「朴主永は代表チームでの経歴が多いベテラン選手。 試合に対する意志と覚悟が強い。 （クウェート戦では）攻撃的に出て相手にプレッシャーを与える方向を選択した」とし、朴主永の先発出場を示唆した。 奇誠庸は当初、守備型ＭＦでの先発出場が有力視されたが、この日の練習では金杜炫（キム・ドゥヒョン、警察庁）、金相植（キム・サンシク、全北）が呼吸を合わせた。