韓国旅行「コネスト」 <大鐘賞>『家族の誕生』が怪物食う。韓国の芸能ニュース
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<大鐘賞>『家族の誕生』が怪物食う

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第44回大鐘賞は変化を選択した。最高の栄誉である作品賞をキム・テヨン監督の『家族の誕生』(制作会社ブルーストーム)に贈った。

昨年5月に公開され、好評を博したが興行は惨敗した映画だった。当時の動員観客数は約22万人(全国)。歴代興行新記録を立てた『グエムル−漢江の怪物』(1301万人)はもちろん、今年の上半期最高興行作である『美女はつらいよ』(662万人)とも比較にならない。『家族の誕生』はシナリオ賞も受賞。キム・テヨン監督は「まさか自分が…」とし「この映画を信じてくれて投資してくださった方々に感謝し、興行成績が悪くて申し訳ない」と述べた。受賞を全く予想しなかったように、普段着のようなシャツにジーパン姿でシナリオ賞を受賞したときに語った言葉だ。

◆新しい映画、新しい試み=今年の大鐘賞映画祭は興行成績や話題性の代わりに新しい視覚を高い完成度で描いた映画を果敢に受け入れた。作品賞を受賞した『家族の誕生』が代表的事例だ。大衆的成功より新たな想像力に高い点数を与えた。韓国商業映画の新しい形を積極的に受け入れるという意であるとみられる。

『家族の誕生』は、血のつながりはなく新しい縁を通じて家族が成り立つ過程を、纎細な感情描写を通じて描き出した作品だ。今年の大鐘賞はこのように新しい視覚を日常の目の高さで仕上げた作品を評価した。ポン・ジュノ監督の『グエムル』(監督賞、編集賞)も例外ではない。怪獣と戦う家族たちの冒険ドラマだが、その結末には犠牲となった娘の代わりに孤児となった少年を新しい家族として包みこむ姿まで描いている。

ユ・ドクファンが新人男優賞を受賞した『天下壮士マドンナ』も、韓国商業映画としてはまれな素材だ。女になりたがる10代少年の夢と葛藤を成長ドラマに仕立てた。体重をおよそ28キロも増やしながら熱演したユ・ドクファンは今回の受賞で演技力を認められたわけだ。

チョ・イジンが新人女優賞を受賞した『国境の南側』も商業映画の領域を拡大した作品だ。社会問題となっている北脱出者たちの苦悩を恋愛ドラマに仕立てて表現した。北脱出者を家族として抱き寄せる韓国女性役のシム・ヘジンも助演女優賞を受賞した。

保守的イメージが強かった大鐘賞が、家族解体、性転換者、北脱出者など韓国社会の懸案を消化した作品を高く評価したことは以前には見られなかったことだ。韓国映画、ひいては韓国社会の変化を包容しようとする“意志”が垣間見える。

◆選んだ完成度、独り占めはなかった=例年と違い、特定作品に受賞が集中しなかったのも今年の大鐘賞の特徴だ。最初、今年最多である12部門の候補に上がった『美女はつらいよ』は主演女優賞、撮影賞、音楽賞など3部門の受賞に止まった。昨年、作品・監督、男優主演など7冠王を獲得した『王の男』のような怪力を発揮することができなかった。

代わりに2部門ずつ受賞した映画が6編あった。11部門で候補に上がっていた『グエムル』(監督・編集)と作品賞、シナリオ賞を受賞した『家族の誕生』、男優助演、衣裳賞を受けた『タチャ』(イカサマ師)、企画、音響技術賞を受賞した『角砂糖』、女優助演、新人女優賞を受賞した『国境の南側』、映像技術、美術賞を受賞した『中天』などだ。特に各種技術部賞が多くの映画に渡ったことは忠武路の制作能力がそれほど上向き平準化した結果だとみられる。

男女助演賞は中堅俳優の“発見”が目を引く。助演男優賞はチョ・スンウ・キム・ヘスら出演陣が派手だった『タチャ』で頭角を現わしたキム・ユンソクに渡った。スクリーンでは新人だが演劇で培った、しっかりした基礎的演技力をベースに不惑の年に生涯初の大鐘賞を受賞した。『国境の南側』で助演女優賞を受賞したシム・ヘジンは、彼と反対で注目されたケース。『結婚物語』(93年)、『銀杏の木のベッド』(96年)、『グリーンフィッシュ』(97年)ですでに3度大鐘賞主演女優賞を受賞したことのある彼女が、10年ぶりにまた大鐘賞のトロフィーを手にした。彼女の、余裕の出てきた芝居が今後もスクリーンを輝かすものと期待される。

イ・フナム記者

COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2007年06月09日 06:40
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