イクメン増加中　育休男性が初めて千人突破＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の雇用労働部は１５日、１～１１月の男性育児休業者が１２８７人と集計されたと発表した。

　前年同期の７３９人に比べ約７４％増加した。１０００人を超えるのは今年が初めて。

　２００１年に２人だった男性休業者は徐々に増加を続け、２００９年は５０２人、２０１０年は８１９人だった。

　育児休業制度は１９８７年の男女雇用平等法改正で導入されたが、賃金保証などの支援制度がなく、有名無実化していた。２００１年１１月から雇用保険基金の育児休業給与の支給が始まり利用者が増え始めた。２００８年からは対象者が満６歳以下の子どもを持つ両親に拡大し、共働き家庭の場合は１年ずつ２年間使用できるようになったため、育児休業者が増加したとみられる。

　また、政府は今年から、月５０万ウォン（約３万円）の定額制だった育児休業手当てを、通常の給与の４０％を支給する定額制に変更した。

　ただ、育児休業者全体に占める男性の割合は２０１０年で１．９６％に過ぎず、依然として女性が大多数を占めている。育児は女性の仕事という社会認識の転換や、長時間労働など企業文化の改善が求められる。