米大学では「韓流研究」ブーム

「韓流」が米アイビーリーグで学問的な研究対象に位置付けられている。米東部名門大学の一つ、コロンビア大の傘下にある韓国学研究所は１７日、全世界の韓国学関連学者と専門家約１０人を招き「韓流：東アジア・世界の中の韓国大衆文化」というテーマのワークショップを開催する。

コロンビア大のチャールズ・アームストロング韓国学研究所長をはじめ、韓国社会問題を研究したナンシー・アベルマンイリノイ大教授などが出席する。学者らは、韓流の歴史的意味を探った後、韓国の映画・ドラマ・音楽・公演・料理など各分野に対する討論を行なう。これに先立ち、俳優・朴新陽（パク・シニャン）は１２日、ジョージア州立大で「世界舞台への韓流」という主題の講演を行なった。

パク・シニャンは演技・韓国文化などについてに意見を述べた。今年２月にはハーバード大・ケネディスクールで「韓流　ｉｎ　Ａｉｓｉａ」というタイトルのフォーラムが行なわれた。同行事では、歌手兼プロデューサーの朴鎮英（パク・ジニョン）とアナウンサーのパク・ジョンスクが主題を発表し、望ましい韓流の未来像などについて講演した。

とりわけ、パク・ジニョンは「韓流がワンランクアップするためには、韓流というタイトルは要らない」と主張、議論が広がった。このように今年に入り、米大学では韓流関連セミナーが相次いで開催されている。韓国の大衆文化が米国でもアピールしているからだ。特に『宮廷女官チャングムの誓い』など韓国のドラマがアジア系だけでなくヒスパニック系の間でも人気を博して以来、米学界も韓流を注目するようになった。

アームストロング教授は「一国の文化的パワーは政治・経済力について行くのが一般的だが、韓国は域内での政治・経済的位相よりはるかに強力な文化的パワーを発揮した」と指摘。また「韓流の本質、何故広がったのか、今後続くかなどについて学問的に考察したい」とした。討論者に出席するパク・ジョンスク氏は「韓流が周辺諸国はもちろん、閉鎖的な北朝鮮社会にまで入り、南北（韓国・北朝鮮）和解ムードを作るだろう」との見方を示した。