世界７大自然景観投票締め切り迫る…「済州に１票を」

６日午後６時３０分、済州市蓮洞（チェジュシ・ヨンドン）の世界自然遺産管理団事務室。スイスのニューセブンワンダーズ財団のホームページをチェックしたヤン・ギジョン事務官の口から感嘆の声が流れ出た。「世界７大自然景観」投票の中間集計の結果、済州島が上位１０位に含まれたのだ。この知らせを受けた世界自然遺産管理団のカン・ソンフ団長の顔には喜びと懸念が交錯した。済州のほかにもこれまで角逐を繰り広げたそうそうたる候補地がすべて「トップ１０」に名前が入ったためだ。「トップ１０」リストには米国のグランドキャニオンとベトナムのハロンベイなど世界的名所が多く含まれ激しい競合を予告した。

「７大自然景観」の選定が２日後に迫り、追い込みに向けた候補地の投票競争が熱くなっている。チョン・ウンチャン汎国民推進委員長は７日、対国民要請文を通じ全国民が投票に参加するよう訴えた。チョン委員長は、「国民１人が１回ずつ電話をかけても５０００万票が増えることになり、７大自然景観に選ばれる」と強調した。７大自然景観投票は１１日午後８時１１分に終了する。選定結果は１２日午前４時７分にニュースセブンワンダーズのホームページを通じて発表される。現在済州と競合するのはイスラエルの死海と米グランドキャニオン、オーストラリアのグレートバリアリーフ、ベトナムのハロンベイ、レバノンのジェイタ洞窟などだ。

済州は世界唯一の「ユネスコ３冠王」というタイトルを前面に出して７大自然景観選定作業を進めてきた。ユネスコが生物圏保護区（２００２年）と世界自然遺産（２００７年）、ジオパーク（２０１０年）の３大自然科学分野をすべて認証したのは済州が唯一なためだ。

７大自然景観に選ばれれば観光客の増加はもちろん国家ブランドの上昇などさまざまシナジー効果を期待することができる。メキシコのマヤ遺跡とペルーのマチュピチュは２００７年にニューセブンワンダーズの「世界新七不思議」に選ばれてから観光客がそれぞれ７５％と７０％増加した。だが、一部では民間機関のニュースセブンワンダーズの公信力に疑問を提起されてもいる。