白頭山直行便、来年５月に実現

現代（ヒョンデ）グループは３日、ソウルと白頭山（ぺクトゥサン）区間の直航便を利用した白頭山観光を来年５月からスタートさせることで北朝鮮側と合意した、と発表した。

双方は、また▽現代グループが開城（ケソン）地区の観光事業権を所有し来月初旬から開城観光を開始すること▽金剛山毘盧峰（クムガンサン・ビロボン）観光の実施−−などにも合意。同グループ・玄貞恩（ヒョン・ジョンウン）会長と北朝鮮・崔承哲（チェ・スンチョル）朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長が３日、こうした合意に署名した。

現代グループが排他的事業権を今後の５０年間所有する。とりわけ、玄会長は今回の訪朝で金正日（キム・ジョンイル）国防委員長に会い、２０００年に北朝鮮が保証した７の経済協力分野に対する現代側の独占権を再確認する成果もあげた。この日帰国した玄会長は、記者会見で「会長を務めてから４年が過ぎたが、厳しい状況も多く心配も多かったが、今回の訪朝ですべて解決し、とても嬉しい」と述べた。

直航便を利用した白頭山観光は、盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領と金正日委員長の首脳会談で合意した事項。玄会長が今回の訪朝で必要とされる手続きを済ませたということに意味がある。また、玄会長は今回、北朝鮮側から開城・金剛山内金剛毘盧峰など観光事業に関連したすべての許可を得た。開城観光の場合、１１月中旬まで北朝鮮側と協議し合意詳細を詰めた後、１２月初旬から開城の遺跡・名所を中心にした観光を進める予定だ。