李明博大統領と朴槿恵氏、１０カ月ぶりに会合

【ソウル３日聯合ニュース】李明博（イ・ミョンバク）大統領は３日、朴槿恵（パク・クンヘ）元ハンナラ党代表と会合を行った。先ごろ大統領特使としてオランダ、ポルトガル、ギリシャを歴訪した朴元代表と随行議員らを青瓦台（大統領府）に招き、昼食を取りながら歴訪について報告を受けた。李大統領と朴元代表の会合は１０カ月ぶり。

青瓦台高官関係者は記者団に対し、「大変良い雰囲気のなか、特使活動全般について報告を受けた」と伝えた。会合は正午ごろ始まり、１時間２５分ほど行われた。その後、李大統領と朴元代表は別室に移動し、さらに１時間ほど単独会合を行ったという。

　朴元代表は単独会合の後、記者団に対し、ハンナラ党は政治論理よりも民生に焦点を置き、分裂よりも統合に進むべきだと李大統領に建議し、自身も党と国のため最善を尽くすと述べたと明らかにした。李大統領はこれに「必ず尽力してほしい」と応え、党も何より国民の前で誠意を持って努力することが重要だと述べたという。

　また、朴元代表が景気指標に問題はないが国民が体感できないことは深刻な問題だと指摘し、国政の中心を民生に置き、成長の温かみが一般国民に行き渡るよう、国政を率いてほしいと建議すると、李大統領は「国政の中心を庶民、民生、低所得層に置く」との考えを示したと伝えた。

一方、朴元代表は党内での役割に対し、「自分なりにできることをやっていく」と述べ、今後本格的な活動を示唆した。