きょう北朝鮮の最高人民会議

【ソウル７日聯合ニュース】北朝鮮は７日、平壌の万寿台議事堂で最高人民会議（国会に相当）第１２期第４回会議を開催する。金正日（キム・ジョンイル）総書記の後継者、正恩（ジョンウン）氏の人事や要職者の世代交代が進むかに注目が集まる。

　最高人民会議では決算や予算編成を行うが、注目は国防委員会と内閣の改造に伴う人事だ。正恩氏（朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長）が国防委員会の第１副部長に選任され、後継者の地位を確固たるものにするとの見方が有力だ。また朱相成氏の解任で空席になっている人民保安部長に誰が起用されるかも焦点の一つになっている。

　昨年９月２８日の朝鮮労働党代表者会では崔竜海（チェ・リョンヘ）氏、文京徳（ムン・ギョンドク）氏らが新たに書記局（秘書局）書記（秘書）に選出された。両氏は北朝鮮では比較的若い５０～６０代層に属す。今回の最高人民会議でも、将来の「正恩氏体制」で重責を担う同年代の起用がどこまで実施されるかに注目が集まる。

　◆最高人民会議

　北朝鮮の国会に相当し、立法権を行使する最高主権機関。法令公布や憲法修正のほか、国防委員会メンバーや閣僚の任命、国家予算と決算の承認なども行う。常任委員会は省庁設置、条約の批准などを行う。国会議長に相当する常任委員長は、序例第２位の金永南氏で、対外的に国家元首の役割を果たす。現在は２００９年３月に代議員が選出された第１２期会議で、任期５年。同年４月に第１回会議が、２０１０年４月に第２回会議が、同年６月に第３回会議が開催された。