「キムチ大乱」の恐れ…白菜昨年より３倍以上値上がり

「キムチ大乱」の恐れ…白菜昨年より３倍以上値上がり

量販店・新世界（シンセゲ）Ｅマートでは２８日、白菜１株が３４８０ウォン（約４４０円））に売れた。前年同期（約１０００ウォン）に比べ３倍以上値上がりしており、今月初旬（２４５０ウォン）に比べても４０％ほど高い価格だ。ダイコンは１個２４８０ウォンで、昨年（約６００ウォン）より約４倍値上がり。

ホームプラスは２キロ以上の白菜１株が４０００ウォン台、ダイコンは１個２４００ウォンだった。ダイコン・白菜の価格は前年同期に比べ約２～３倍上昇し、ネギは１束に約３０００ウォン、キャベツは１個に４５００ウォンなど、大半の野菜が値上がりしている。今夏。雨が多く野菜の作況がよくなかったためだ。

Ｅマート側は「梅雨が終わった８月以降も雨が多く、曇りの日が続いたため、作況が良くなかった」と説明。そのうえ、ダイコン・白菜の場合、裁培面積が昨年より大幅に減り、「キムチ価格の急上昇」が懸念されている。昨年、ダイコン・白菜の価格が暴落したため、相当数の農家が今年は裁培をあきらめたのだ。

また、播種の時期（９月中旬）に雨の日が多く時期を逃したりもした。農産物品質管理院によると今年、キムチ向けの白菜・ダイコンを裁培する面積は、前年に比べそれぞれ１５％、２７％減った。とりわけ、ダイコンは台風・大雨の被害が大きかった済州（チェジュ）で、裁培面積が７７％も減少。

各量販店は「ダイコン・白菜は出荷しはじめたばかりだが、今後出荷量が増えても例年より値段に比べ品質は落ちるだろう」と見込んだ。農産物流通専門家らは、今年のキムジャン（立冬前に行なう越冬用キムチの漬け込み）は物量が最も多くなる来月中旬以降にするのが良い、と助言した。

朴玄英（パク・ヒョンヨン）記者