日本から輸入の水産・畜産物、全量精密検査へ

【ソウル２８日聯合ニュース】韓国政府は日本から輸入するすべての水産物と畜産物について、放射線汚染の有無を確認する精密検査を実施する方針だ。

　農林水産食品部は２８日、東日本大震災で被災した東京電力福島第１原子力発電所の事故を受け、食品安全性対策推進状況を点検する会議を劉正福（ユ・ジョンボク）長官の主宰で開催。これを確定、発表した。

　日本産輸入水産物は全量精密検査を行う。放射能汚染経路の把握に向け、ヌタウナギ、スケトウダラ、サバ、サンマなど太平洋の主要４魚種についても週１回精密検査を行う。日本産水産物から基準を超える放射性物質が検出された場合、食品衛生法に基づき返送または廃棄処分する方針だ。

　２５日通関基準の水産物２７件、畜産物５件については、放射能検査の結果、すべて適合判定が出ており、現在のところ問題点は発生していない。

　農産物に対する放射能汚染検査は、従来の検査体系水準で管理するが、国内の放射線量が増加した場合は、検査を汚染懸念地域に集中する。

　劉長官は「政府は日本から輸入するすべての畜産・水産物に精密検査を実施し、全水産物に対するモニタリングを強化し、考えられるすべての問題に先制対応していく」と強く述べた。

　政府はまた、農林水産食品部消費安全政策官をチーム長とする放射能安全管理迅速対応チームを２５日に設置した。情報収集、検査、国民向け広報機能などを統合して担当する。

　日本産畜産・水産物の輸入内訳、検査結果は農林水産食品部と検査機関のインターネットホームページなどで毎日公開する。