韓国の昨年の新生児数は約４７万人、３年ぶり増加

【ソウル２３日聯合ニュース】昨年の新生児数は４６万９９００人で、３年ぶりに増加に転じた。合計特殊出生率（１人の女性が一生に産む子どもの平均数）は１．２２人と前年より０．０７人増加した。婚期が遅くなり、第１子の出産年齢は初めて３０歳を上回った。

　統計庁が２３日に公表した「２０１０年出生・死亡の暫定統計」によると、昨年の新生児は前年比２万５１００人増の４６万９９００人だった。人口１０００人当たりの出生数を示す粗出生率は前年比０．４人増の９．４人で、１日平均新生児数も６８人増の１２８７人となった。統計庁関係者は、景気改善や出産奨励政策なども新生児の増加につながったようだと分析した。

　性別では男児２４万２５００人、女児２２万７４００人。合計特殊出生率は１．２２人で前年比０．０７人増加した。これは２０００年代に入り、４番目の高水準だ。結婚の時期が遅くなり、女性の平均出産年齢は前年より０．３１歳増の３１．２８歳となった。１０年前と比べれば、２．２６歳上昇したことになる。

　また、第１子の平均出産年齢は３０．０９歳で初めて３０歳を上回った。第２子は０．２歳増の３２．００歳、第３子は０．１３歳増の３４．０３歳でいずれも前年より上昇した。

　一方、昨年の死亡者数は前年比８２００人増の２５万５１００人だった。同増加幅は１９９４年以降となる高水準。性別では男性１４万２２００人、女性１１万２９００人となっている。

　人口１０００人当たりの死亡数を示す粗死亡率は前年比０．１人増の５．１人で、１日の死亡者数も６９９人で２２人増えた。死亡発生間隔は２分４秒で前年より４秒短くなった。年齢別では０歳、５０代、７０代の死亡者が前年より増加し、ほかの年齢代では前年と同じか、減少した。