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KTX、完全復旧したと話していたが…

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開通7年目で初めての脱線事故が発生したKTXの光明(クァンミョン)駅現場の復旧が来月までかかることが明らかになった。事故から31時間後に完全復旧し正常運行すると明らかにしていたコレイル(韓国鉄道公社)の説明とは違う。

コレイルのキム・フンソン報道官は事故翌日の12日、「事故発生から31時間後に復旧を終え、KTXが正常運行されている」と発表した。キム報道官は当時、「12日午後7時に事故区間の線路と列車線・信号設備などの復旧を完了した」とし「事故区間でKTXの速度を時速90キロから45キロに落としているだけで、正常運行する」と述べた。ホ・ジュンヨン社長も15日、事故現場を訪問し、復旧作業を視察したが、「復旧完了後の正常運行」というコレイル側の立場は変わらなかった。

しかしコレイルの公式発表とは違い、事故区間では線路や信号設備の復旧作業が真っ最中だ。コレイルは17日、事故区間で列車が別のレールに乗り換える際にレールをつなぐ装置である分岐器2つを撤去した。10両編成で車両の重量が403トンにのぼる「KTX山川」が脱線したことで、分岐器やレールが大きく破損したからだ。

また19日まで事故区間のソウルへ向かう上り線レール(53メートル)と釜山(プサン)へ向かう下り線レール(230メートル)の各2列をそれぞれ取り替える。分岐器は27日までに新しく設置する。コレイルのある関係者は「忠清北道五松(チュンチョンブクド・オソン)の鉄道施設装備事務所でレールの電気熔接をしなければならないため時間がかかる」と説明した。

整備人員が不足している点も復旧作業が遅れている理由だ。コレイルはその間、施設・電気・車両と関連した人員およそ2900人を削減した。コレイルが作成した「光明駅脱線事故の復旧計画」にも正常運行は来月2日ごろ可能となっている。

光明駅の脱線事故は、コントロールボックスの整備不良に臨時措置を取った後、無理な運行を続けたのが禍根となった。したがってコレイルが復旧過程を明確に公開せず、正常運行ばかり強調しているため、また事故を招くのではないかという懸念の声が出ている。

鉄道技術研究院の関係者は「復旧を終わらせたと強調するばかりでなく、過程をすべて公開してこそ、乗客の信頼が得られる」と指摘した。


COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2011年02月18日 11:15
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