金総書記誕生日迎えた北朝鮮、祝賀行事に沸く

【ソウル１６日聯合ニュース】金正日（キム・ジョンイル）総書記の誕生日にあたる１６日、北朝鮮では各地で祝賀行事が催され、体制のすばらしさを宣伝し、金総書記をたたえている。

　北朝鮮メディアが伝えたところによると、首都・平壌ではシンクロナイズドスイミング公演、フィギュアスケート大会が開かれているほか、金総書記をたたえるため作られた新品種の花「金正日花」の展示会も開催され、多くの市民が観覧に訪れている。平壌文化展示館では、金総書記の「先軍革命領導業績」を宣伝する写真の展示会が開かれている。

　各道、市、軍では「２・１６慶祝報告大会」が開かれ、朝鮮労働党の党員と労働者らが強盛大国の建設と祖国統一を誓った。

　ロシアのメドベージェフ大統領、シリアのアサド大統領ら世界の首脳から祝電が届き、インド、モンゴル、ラオス、パキスタンなどでは記念討論会、写真展、映画鑑賞会などが開かれているという。

　朝鮮中央テレビは終日、金総書記の誕生日を祝う番組を放送する。午前５時には「２月の名節（お祝いの日）が明けました」と題し、誕生日を迎えたことを告げ、金総書記の健康を祝った。

　また、一部地域では特別配給があったと伝えられた。北朝鮮専門インターネット媒体のデイリーＮＫは、咸鏡北道・清津の情報筋の話として、先ごろ軍需品工場の労働者に１０日分のトウモロコシが供給されたと報じた。

　北朝鮮向けの韓国民間短波ラジオ「開かれた北韓放送」も、北朝鮮情報筋の言葉を基に、平安南道・北道、黄海道に３日分のコメが支給されたほか、全国の幼稚園の園児、小学校の児童らに、あめ菓子１キログラムが贈られたと伝えている。

　金総書記は１９４１年生まれだが、１９１２年生まれの故金日成（キム・イルソン）主席と出生年の下１けたを合わせるため、１９４２年としているとされる。

また韓国の統一部は今年の金総書記の誕生日関連行事の規模について、例年と同水準と述べた