韓国人にとって欠かせない2大年中行事、 ソルラル(旧正月)と 秋夕(チュソク)。
ソルラル、秋夕ともに当日とその前後が公休日になるのだが、この期間は韓国の総人口約4800万人のうちなんと約3000万人もが故郷に帰省するというのだ!
さらに、ソウルを中心とする首都圏の人口は2000万人以上!この大部分の人が帰省するというから、とんでもないスケールなのである。
だからせめて、渋滞のない鉄道などで帰省したいというのが世人の考える常。そこでソルラル、秋夕用切符の発売開始日、ソウル駅にはすさまじい行列ができるのだ。ところがせっかく何時間も並んだ甲斐もむなしく、実際に切符が買えるのは雀の涙ほどの人しかないのだ。
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魔の高速道路!
となると、残る手段は自家用車かバスのみ。この2つの手で帰省するのはかなりの気力と体力と忍耐力が必要。たとえばソウルから釜山まで、普通なら数時間で到着する距離も、この帰省ラッシュ時には15時間かかるなんてこともある。だから非常用の食事やらトイレやら準備は万端にしておかないといけないのである!
この民族大移動とよばれているソルラル、秋夕の帰省ラッシュ。今回はこの様子を追跡レポートしてみようというのである!考えただけでも恐ろしいこの魔の渋滞地帯に飛び込んでみようという、とんでもなく無謀な企画なのだ!
人々はどのようにしてこの長い旅路を走っていくのか、故郷では何をするのか、はたまたソウルでの様子はなどなどを豊富な写真とともにご紹介しよう!
 連休前日の午後8時、漢南大橋を出発!第一の目的地は8キロ先のサービスエリア
 TV、DVDは必須!準備は万端!
 故郷の両親への贈り物。車の中も贈り物が詰まってます
 休憩所「出会いの広場」。出発地点からわずか8kmで所要時間は3時間!
 どこを見ても渋滞。先が思いやられます!
 売店のおばちゃんもお正月特別衣装でお仕事
 いきなり道路にお菓子売り登場!どうやって入ってきたの?
 25時。右の1列は仮眠中の車たち。ぐっすり休んでください!
 高速道に設置された仮設トイレ。まさに救世主!
 なんだかウサギとカメを思い出しちゃいます…
 渋滞はさらに続く!
 後ろから突然サイレン音。事故には気をつけましょう!
夜が明けても渋滞は続く
 インターチェンジ近くはどこもすさまじい混雑!
 「一体いつになったら進むのかな~?」
 中継に来たヘリコプター!「ただいま○○高速道路は大渋滞です!」と言っているはず
 こらっ! こんな所でいけませんよ!
 車にトラブル発生。この家族の運命はいかに!?
 これが運転中のベストコーディネート! ジャージにサンダルが一番ラクチン!
サービスエリアで休憩
 連休初日、サービスエリアに到着。朝はほとんど混んでなくて、快適にドライブできました!
 新札に交換するための出張バンク。韓国のお年玉はピン札で渡すのが習慣
 駐車場が一転、市場に変身!
 子犬もいっしょに帰省中。ペット連れの家族もいっぱいいました
 「う~ん、腰がいて~な~」
 う~ん、なかなかキマってますナ
 サービスエリアでのスナックは帰省中の楽しみのひとつ!
 サービスエリア人気スナック・その1 ジャガイモの炒め物
 サービスエリア人気スナック・その2 ホットバー(練り物)
 後部座席はフラットにして布団を敷いて…
 駐車場では交通放送の特別番組が放送中!有名人がいるということでしたが、人はまばら
 朝は空いていた道路も昼には再び大渋滞に。まさに牛歩の歩み!というか牛よりのろい!
 新しいチマチョゴリを着ておめかし。どう、似合う?
駅・バスターミナル
 連休初日午後のソウル駅。TV局も取材で大忙し!
 残念ながら当日券も全て売り切れ。残る手段はバスしかなし!
 テレビを見ながらひまつぶし
 こちら、江南高速バスターミナル。鉄道切符が買えなかった人はこちらに駆け込み!
帰省をしたらご先祖のお墓参り
 これが韓国のお墓。山そのものが巨大霊園! 韓国ではだいたいが土葬なのです。
 霊園に続く道もこの通り! 横断幕には「歓迎・故郷へようこそ」の文字!
 お墓参りにはお花は必須。お墓に続く道路には花売りのお姉さん!
 まずはお墓の周りをきれいに掃除
 み~んなお墓! ここには在外韓国人たちのお墓もあるそう
 儒教の思想がまだ根付いているため、ご先祖様を本当に大切にするのです!
 お辞儀はひざをつけて最高の敬意を払って…
 お墓にお酒を注いだら再びご先祖様にご挨拶
 霊前で故人の思い出話をしながら、家族全員で故人を偲びます
 昔は女性の参加は禁止でしたが、最近は少しずつ風習も変わってきました
 お墓参りに欠かせないお供え物。果物、お酒、魚の干物は必需品
 お供え物も故人と一緒に食べてるかのようにいただきます
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ソウル市内の様子
 東大門市場。いつもの活気はどこへやら…
 DOOTAも今日は真っ暗!
 南大門市場も閑古鳥
 地元の買い物客で賑わう南大門通りもこの日ばかりはこの通り
 昼すぎの明洞は意外や、いつもより多い人通り!
 景福宮(キョンボックン)は最高の賑わい!
 逆帰省(地方→ソウル)をする人が多い影響もあり、多くの人が訪れました
 子供よりも大人のほうが夢中!! お父さんは汗だらけ!
 こちらは「ユッ占い」。一年の運を占います
 外国人の姿もちらほら
 外国人対象の餅切りイベントも開催されていました
 一番早くお餅を切ったのはフランス人でした!
 「南山コル韓屋マウル」も、チマチョゴリを着た市民たちで大賑わい
 マスコット人形とハイチーズ!
 連休が終わりに近づくと再び高速道路はラッシュ状態に!
 次は遠い我が家へ… みなさん、お気をつけてお帰りください!
いかがだったでしょうか?今回は、ソルラルの前日に出発、水原(スウォン)近くの望郷(マンヒャン)サービスエリアまでを明け方まで取材して旅館で仮眠、その後朝7時に起床してソウルにとんぼ返り、ソウル駅や高速バスターミナルを行ったり来たり。ソルラル当日は再び高速道路にのって龍仁公園墓園という墓地へ。その後は再びソウルの街を取材という、超強行スケジュールを慣行しました!
ここで取材を終えた、日韓の取材メンバーの感想を紹介!
●新米記者K(日本):まず思ったのはのんびりした渋滞だったってことですね。クラクション鳴らす車も無かったし、みんなゆったりのんびりしててビックリしました。想像してたのは、クラクション鳴りまくり、車間距離もないくらいにつめる、っていうものでしたから。
あと、とにかくみんな食べてますね、常に。サービスエリアでもお墓でもどこに行っても食べてますよね~。韓国人にとって食べることってすごく大事なのかな。すごく不思議に思いました。
あと、韓国人のお墓参りは感動しましたね。お墓の前でゆっくりと食事をしたりとか…
それとチマチョゴリを着ている人が沢山いることも意外でしたね。サービスエリアにも景福宮(キョンボックン)にもたくさんいましたね。
●ドライバーH(韓国):とにかく疲れた。その前に行きたくなかった。初日に泊まった旅館の布団が汚かった。寝心地が悪かった。ガマンできなくて道路で用を足すのはやめてほしい。
でも、みんなゆったりと行くんだなというのは感じた。車にテレビもつけてるし、みんなもう慣れているからそうなるのかと思った。あと、チマチョゴリを着て帰省する人がいるんだなというのを感じた。
昔と変わった点があるといえば、自家用車が増えたこと。あと、お墓参りに行く人もかなり少なくなったね。
でも、とにかく足がつるぐらいにつらかったよ。毎年行く人は本当に大変だね。
●カメラマンY(韓国):もう二度と行きたくない。人間が行くものじゃない。みんなは故郷に行くんだから楽しそうだったけど、オレは楽しくなかったぞ!なぜか? オレの故郷はソウルだからだ。そういえば、明洞に普段よりも多い人がいたのは意外だったな。
●ライターA(日本):話には聞いていたが、実際の渋滞は本当にすごかった。でもすごい混み具合だけど、日本でのようなイライラ感はなぜか感じなかった。隣の車中を見ると、車中でDVDやテレビを見ながらワイワイ楽しんでいる人がいた。そして我らも大量のお菓子とジュースと食料が…
きっと、みんな故郷にいくのは小さな旅行をしに行くような感覚なんじゃないかな。
あと、韓国スタッフの体力と食欲にはオドロキ。朝早くから激辛のカンジャタン食べてるんだもん。
でも、見るもの全てが日本にないものばかりでどれもこれもが新鮮でした!
でも楽しんでいる人もいれば、一人で寂しく佇んでいる人がいたり、高速道路のど真ん中でお菓子を売っている人がいたり……いろんな人間模様があるなって感じましたね。
こうしてコネストスタッフはおいしい焼肉に舌鼓を打ちながら3日間の思い出を(半ばやけくそに)語っていった。かれらの中で、翌日から、いつものように朝早くに出勤しなければならないことを知っているものは一人もいなかった…
こうして彼らの3連休は終わっていったのである……
※記事は2003年~2006年のソルラル連休中に取材したものをまとめたものです。
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