韓国を訪れた外国人観光客数が過去最多を記録した2014年。その内中国人が612万6,865人で、全体の43.2%を占め、国内を旅行する外国人2人のうち1人は中国人であるということが韓国法務部の調査で明らかになりました。中国での韓流ブームや中国人観光客に対する
ビザの発給条件緩和などを受け、韓国を訪れる中国人の数が急増。これにより、観光収入も176億ドル(約2兆1,169億円)となり、共に過去最高を記録しました。
中国人観光客の増加に伴い、韓国の主要観光地にも変化が起きています。ソウル随一の繁華街・
明洞(ミョンドン)では、バーガーキングや
スターバックスが相次いで撤退し、その跡地に中国人に人気の高い韓国産中低価格の
化粧品取扱店が軒を連ねるようになりました。また旅行者の利用が多い
免税店では、中国人を対象にしたプロモーションを積極的に実施。過去最大となる約13万人の中国人が押し寄せた
旧正月の連休には、各
百貨店の免税店で中国人向けの多彩なイベントが開催されました。
韓国を訪問する中国人観光客は向こう6年間で約3倍に増えると推定されており、韓国の内需低迷を補う活性剤として大きな役割を果たすことが期待されています。