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現地K-POPシーンではどのようなジャンルの曲が流行し、話題になったのでしょうか。キーワードや、デジタル&アルバムチャートを通じて、2013年上半期を振り返ってみましょう! |
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これを押さえればOK!2013上半期K-POPシーンのキーワード |
■ 中堅&ベテランの逆襲!「歌謡界ルネッサンス」の再来 |
上半期を一言でまとめるなら、「チョー・ヨンピル現象」。日本でも代表曲「釜山(プサン)港に帰れ」などが有名ですが、韓国では80年代に「不朽の名曲」と言われるヒット曲を数多く発表し「歌王(カワン)」の異名を持つ大御所歌手です。還暦を過ぎているにも関わらず、チョー・ヨンピルが10年の空白を破ってリリースしたデビュー45周年19thアルバムは、第二、第三の全盛期と言えるのに十分すぎる作品でした。オンラインで先行発表された「Bounce」は瞬く間に韓国中を強打し、年配世代はもとより十代まで多くの韓国人が熱狂、後輩ミュージシャンたちがこぞって絶賛コメントをネットに掲載するなど一大センセーションとなりました。アルバム発売日には年配世代のファンが明け方から長蛇の列を成し、ソールドアウトのニュースが相次ぐなどの風景も話題に。
また、チョー・ヨンピルに続くように90年代、2000年代初頭に全盛期だったスター歌手たちも続々と復活を宣言、培ってきた実力と変わらぬカリスマで、単調な雰囲気が続いたK-POPシーンに刺激を与え、若手を触発しています。
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19集を発表した大御所チョー・ヨンピル (写真は2005年撮影) |
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SHINHWAの11集はより大胆に 大人の男の魅力をアピール |
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2003年にソロデビューし トレンドアイコンとなったイ・ヒョリも復活 |
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■ 進撃の新人!オーディション番組出身シンガーソングライターの追い風ムード 上半期もっとも注目を集めた新人は、実力派シンガーソングライターの兄妹グループ楽童(アットン)ミュージシャンと、ロイ・キムでしょう。
楽童ミュージシャンは、今春放送されたオーディション番組「K-POP STAR」シーズン2出演時から、まだ十代にも関わらず毎回審査員の想像をはるかに超えた自作曲・カバー曲を披露、テレビ放送後には音源が飛ぶように売れる人気を誇りました。優勝してプロデビュー後にリリースした音源も5月チャートの4位にランクインする華々しいヒットを見せています。また同時期にソロデビューしたロイ・キムも、オーディション番組「スーパースターK」シーズン4の優勝者。独特の甘い歌声のギター弾き語り「春、春、春(ポムポムポム)」は5月音源チャートの2位にランクインしており、脅威の新人と言えます。他にも「K-POP STAR」シーズン1出身のイ・ハイやペク・アヨンらも上半期にK-POPシーンを盛り上げました。
オーディション番組を通じて生半可な新人よりも知名度があり、実力も検証済みの若手に対する大衆の期待と支持が高まっているようです。 |
◀ 「コン・トッ・ピンス♪」というパリバゲットCMソングも人気の楽童ミュージシャン |
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上半期チャートを大公開! |
★上半期デジタルチャート各月1位★ |
出典:HANTEO CHART |
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1月
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少女時代 「I GOT A BOY」 (4集タイトル曲) |
ポップ、レトロ、アーバンジャンルが融合したエレクトロなダンスナンバー。流行のパンクルックがプラスされ、少女コンセプトのグループとしては挑戦的なイメージチェンジでした!
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2月
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SISTAR19 「いたのにいないから(イッタ オプスニカ)」 (ミニアルバム1集タイトル曲) |
恋人と別れた直後の1人ぼっちの寂しさを共感しやすい歌詞でつづったヒップホップナンバー。左右対称など「2人」の長所を生かしたセクシーダンスも見どころ!
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3月
ドラマチックなメロディとリリカルな歌詞、哀切な美声でドラマの主人公たちの愛を歌い、ドラマの人気とともにシナジー効果を発揮。名曲OSTの仲間入り!
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4月
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イ・ハイ 「Rose」 (1集タイトル曲) |
アウトサイダーな曲が多いイ・ハイが YGカラーのR&Bハウスナンバーでオールマイティーな魅力を開花させた1集。MVもミステリアスで独特な仕上がりになっています。
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5月
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4MINUTE 「名前は何ですか?(イルミ ムォエヨ)」 (ミニアルバム4集タイトル曲) |
勇敢な兄弟プロデュースの曲で、独特なサウンドと軽快なメロディが新しい雰囲気のヒップホップソング。女性からの正直なアプローチを直接的に描いた歌詞は男女に人気に。
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6月
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ホ・ガク&チョン・ウンジ 「短い髪(チャルブン モリ)」 (デジタルシングル) |
同じ所属事務所のホ・ガクとApinkチョン・ウンジの清らかな歌声が調和した爽やかな夏ソング。アコースティックギターとピアノの旋律が心地よい癒し系ラブソングです。
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★上半期アルバムチャート★ |
出典:HANTEO CHART(集計期間:2013/1/1~2013/7/4) |
順位 |
歌手名 |
アルバム名 |
販売量(枚) |
1 |
チョー・ヨンピル |
Hello(19集) |
161,234 |
2 |
SHINee |
Dream Girl(3・1集) |
151,368 |
3 |
EXO |
XOXO(1集キスバージョン) |
142,335 |
4 |
少女時代 |
I GOT A BOY(4集) |
126,434 |
5 |
EXO |
XOXO(1集ハグバージョン) |
114,643 |
6 |
INFINITE |
New Challenge(ミニアルバム4集) |
110,648 |
7 |
SHINee |
Why So Serious?(3・2集) |
105,513 |
8 |
キム・ジェジュン |
I(ミニアルバム1集) |
100,505 |
9 |
B1A4 |
What's Happening?(ミニアルバム4集) |
100,240 |
10 |
CNBLUE |
Re:BLUE(ミニアルバム4集) |
96,990 |
※結果は、韓国の代表的な音楽集計サイト「HANTEO」のチャートを参照。「HANTEO」は全国の加盟店や主なオンライン音楽サイトの販売量を標本調査し、全国アルバム販売量の推定値を集計発表しているサイトで、加盟店のアルバム販売量は全国の実質販売量の約85%に該当するとされています。
やはり例年通り、アルバム=男、音源=女の公式が見える上半期となりました。アルバムチャートは上位圏が全体的に十万枚を突破。軒並みボーイズグループとアイドルで埋め尽くされた中で、「永遠のオッパ」チョー・ヨンピルが1位に君臨、国民的歌手の威厳と底力を見せつけました!
新人対決、中堅対決、ベテラン対決と、新旧オールスターでバラエティ豊かになってきたK-POPシーン。下半期はさらにシン・スンフン、TOY(ユ・ヒヨル)、イ・スンチョル、G-DRAGON、XIAなど名だたるソロアーティストの復帰が続く予定で、目が離せません。さて、下半期はどのような動きが見られるのでしょうか。 |
★今月の人気アルバム★ |
出典:HANTEO CHART |
順位 |
歌手名 |
アルバム名 |
1 |
VIXX |
Hyde(ミニアルバム1集) |
2 |
EXO |
XOXO(1集ハグバージョン) |
3 |
EXO |
XOXO(1集キスバージョン) |
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