ペダルって何?韓国の配達文化の特徴
韓国の社会に深く溶け込んでいる配達文化。 韓国ドラマを見ていると 出前をとって食事をしているシーンがよく登場し、観光地でも荷物をのせて道を急ぐオートバイを見かけることがあります。食事の出前をはじめ、スーパーでの購入品を宅配で受け取るなどの配達サービス全般を韓国語で「ペダル」といい、漢字で「配達」と書きます。
多くの国で配達システムが整備され、配達文化は根付いていますが、韓国の配達の「種類の多さ、スピード、気軽さ、安さ」は外国人から見ると驚くことの連続。そんな韓国独特の配達文化にせまります。
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何を届けてくれる?人気の出前グルメ
日本ではというとピザ、丼もの、ラーメン、寿司などが思い浮かび、最近では多様なケータリングサービスがポピュラーになりつつありますが、韓国の出前メニューはバラエティー豊か。配達の定番であるピザや人気メニューの チキン、庶民的な中華料理、 キンパッ(韓国風海苔巻き)などの 粉食(プンシッ)のほか、日本の出前の感覚では考えられないお酒の おつまみまでたくさんの種類があります。
夜食に食べたくなるチキンは、
飲み物とのセットメニューも人気
ポッサムも出前で!キムチや
サンチュなどとワンセットで届きます
出前の場合、営業時間内なら深夜でも配達してくれる店が多く、電話1本で注文が可能です。住所と注文メニューを告げればOK。アパートやオフィスビルにはチラシや冊子になったメニュー表がよく配られるので、いくつかを保管しておいて食べたいときに注文します。客が望めば海でも公園でも配達可能な限りどんな場所でも運んでくれ、一人前の注文を受け付けてくれるところも多いのが魅力。クレジットカード決済であることをあらかじめ伝えれば、配達員が専用端末機を持ってくるのでカードでの支払いも簡単にできます。
ちなみに韓国では、食事後返却するお皿は洗わなくても良いのが常識。そのままの状態か、注文品と一緒に届いたビニール袋に入れて家の外に出しておくと、大きな残飯用ポリバケツをのせたバイクで配達員が回収にやってきます。
工夫を凝らしたメニュー
冷蔵庫に張り付くマグネット
冊子メニューでじっくり選ぶのも
たくわんつきでチャジャンミョンが到着
大学の研究室や構内にも配達してくれます
お皿の回収と同時に残飯処理も
できるようバケツを載せて
また、クーポンを何枚か集めれば料理1品がサービスになったり、ワンプラスワン(一つ注文すれば同じものがもう一つもらえる)などお得なサービスも珍しくありません。
風呂敷に包まれて届くインスタントコーヒーの出前
日本でもコーヒーの出前が可能な喫茶店がありますが、韓国には独特のコーヒー出前文化があります。カフェの進出で都市ではすっかり見かけなくなりましたが、韓国の地方ではスクーターに乗ってコーヒーを配達する女性を時々見ることがあります。これはタバン(茶房)と呼ばれる喫茶店で働く女性が、インスタントコーヒーセットの入った風呂敷を広げて出前先でコーヒーを作るもので、男性相手の接客サービスも含まれることが多く、ドラマや映画にもよく登場します。映画「ユア・マイサンシャイン」では、タバンで働く女性をチョン・ドヨンが好演しています。
宅配も安くて便利
出前以外にも韓国には、クイックサービスと呼ばれるバイク便があります。書類以外にも頼める荷物の範囲が広いのとそのスピードが特徴です。ソウル市内であれば1~2時間以内で配達が可能。配達地域や荷物の重さによってもことなりますが、ソウル市内の配達料金は6,000~15,000ウォンほどです。
また、インターネット大国として知られる韓国ではオンラインショッピングも盛んで、宅配便もよく利用されています。送料が無料であることが多く、送料がかかったとしても2,500ウォン程度と安価なのが魅力です。ネットショップやマートの中には、配達予定日や完了を教えてくれる携帯電話のメッセージサービスを提供するところもあります。
スマートフォンを使った新しいサービスも!
スマートフォンが浸透して久しい韓国。使い勝手のよい配達アプリやスマートフォンを利用したショッピングなど、身近で多様なサービスが登場しています。
配達アプリ
「配達の民族(ペダレミンジョッ)」「配達通(ペダルトン)」「配達うまい店(ペダルマッチッ)」などは、自宅から近い配達店舗を検索して注文できる情報検索型アプリ。配達店舗情報やメニュー、利用者のレビューが一目で確認でき人気を集めています。
また、大手ピザチェーン「ドミノピザ」、チキンチェーン「BBQチキン」「キョチョンチキン」などのアプリは、端末のGPS機能を利用して客の現在位置を確認、配達してくれるサービスを提供。クレジットカードでの決済までアプリでできるものも多くあります。
ホームプラスバーチャルストア
韓国の大手スーパー「 ホームプラス」が2011年に地下鉄駅構内やバス停などに設置した バーチャルストアは、新しいショッピングのスタイル。専用アプリをダウンロードした後、商品のイメージ写真にあるバーコードやQRコードをスマートフォンで読み取り、決済すれば自宅まで配達してくれるというスグレモノです。
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どうやって運ぶ?街中や市場での配達方法
街のあちこちを猛スピードで走り回るオートバイは、スピーディーな配達に欠かせない運搬ツール。ソウルのように慢性的な交通渋滞のある都市では、渋滞の影響をあまり受けないバイクでの移動が合理的です。出前の食べ物は、「チョルカバン(鉄かばん)」と呼ばれるアルミやブリキなどの軽い金属でできた韓国版おかもちやプラスチックのバスケットに入れて運ぶスタイルが主流です。また、市場ではアルミのトレイを頭にのせて、人ごみの中を歩く食堂のアジュンマ(おばさん)もよく見かけます。市場は小さな店をひとりで切り盛りしているところが多く、食事は出前で済ませる人がほとんど。ごはんを食べながら接客する店員もいて驚くこともありますが、人間味あふれる市場らしい雰囲気を感じることができます。
後部座席に取り付けられたプラスチックのカゴ
「鉄かばん」を持って出発!
南大門(ナンデムン)や 東大門(トンデムン)などの 在来市場では、現在でもジゲ(韓国の背負い梯子)という木製の道具にたくさんの荷物をのせて運ぶ背負い子の姿が多く見られ、昔ながらの市場風景の一つとなっています。
人通りが多い上、狭くて複雑に入り組んだ市場では、小回りの効く背負い子が現役で活躍しています。
配達の便利さの表と裏
横断歩道を渡るバイク
いくら以上から配達可能といった条件や、料金が上乗せされた配達メニュー価格が設定されることが少ないため、気軽に利用できる韓国の配達サービス。
しかし利用者には便利な一方で業界内の競争が激しくなり、「安い、早い」を追求するあまり、社会問題も発生しています。配達バイクの危険走行や多発する事故がその一例です。
猛スピードで走るバイクと、 市内バスや歩行者のニアミスは日常茶飯事。大手ピザチェーンではバイク運転者の死亡事故を受け、「30分以内配達保証制度」を廃止、また政府レベルでは、2012年6月に50CC未満のバイクの強制自賠責保険加入及びバイク使用申告(ナンバープレート装着)の義務化を決定しました。
配達従事者の労働環境改善、交通渋滞の緩和など様々なアプローチで問題解決に取り組むことが求められています。
降車時オートバイに注意をうながすステッカー
ノーヘルのバイク
配達文化から見えてくるもの
一刻を争うかのように貨物トラックやバイクが走り回る韓国。チャジャンミョン1杯の配達から見えてくるのは、スピードを重視する韓国独特の「パルリパルリ(はやくはやく)」精神です。そして配達できるところであれば、可能な限り届けようという柔軟さとタフさが今日の配達文化を支えているのかもしれません。
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