創設以来、一学科(Department)として存在してきた日本語学科は、2009年に日本研究専門の単科大学である「日本語大学」へ昇格。学科の大学(College)への昇格は、韓国では初めてのことです。日本語大学の元には「日本学部」(1年次所属)が置かれ、さらに2年次以降は「日本語学」「日本文学」「日本地域学」と3つの専攻トラックで専門性を持って学べる体制が取られています。
読解や作文など言語能力の向上に重点が置かれる1年次を終えると、2~4年次は各専攻に分かれますが、他専攻の授業も履修が可能です。日本語大学では、はやくから「融合」を重視した教育で総合的な人材の養成を進めてきましたが、こちらもその一環。例えば古典文学を専攻しながら現代日本の経済・政治についても学んだり、「語学」「文学」「地域学」の3つのトラックを自由に行き来しながら多様な知識を蓄え、自分の適性・関心に合った研究分野を学ぶことができます。
日本語大学は安定した就職率を誇る一方、大学院へ進む学生が多いのも特徴。その背景には日本研究のエキスパートと言われる教授陣の存在、また大学院でも「語学」「文学」「地域学」と大学同様の専攻科が設けられているため一貫したテーマで研究を継続できる点が挙げられます。現在、160名を越える卒業生が国内外で大学教授として在籍しており、まさに日本語大学は韓国における日本研究の中心地といえます。