日本的なシステムはよい部分もありますが、日本はどうでもいいようなことに規制が多いです。また合理的でない部分もあります。例えば、記者会見が始まると、カメラマンは写真撮影ができないにも関わらず会見の始めから終わりまで地べたに座らされて待たされるのが慣習です。
先に撮らせて退場させるか、フォトタイムが始まってから呼べばいいのに、合理的じゃないと韓国のカメラマンはよく怒っています。日韓で仕事をしていると、
慣習の違いを感じますね。
日本に韓国映画を紹介する場合は役者ありきです。映画そのものよりも誰が出ているかが重要。ペ・ヨンジュン主演「4月の雪」は韓国では100万人入っていないですが、日本では260万人の大ヒット。これはちょっと違うなと感じます。
ただ、映画の面白みは時代とともに変わっていきます。時代を越えて面白いのはそれこそ不朽の名作ですし、3年前の映画が今おもしろくないのは当時がそういう時代だったということ。映画は生き物でリアルタイムです。
だから日本人にとってリアルタイムで人気があった韓国映画が、韓国で受けなくても当然だと思います。役者でも映画でも旬の時期があり、時期を逃すと価値が落ちてしまいます。かつて
クォン・サンウが人気でしたが、今はチャン・グンソクが旬です。