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韓国の旧正月(ソルラル)

ソルラル / 설날
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一年の始まりを祝う、韓国のお正月
「旧正月(ソルラル)」とは陰暦の1月1日、一年のはじまりを祝う韓国の名節(伝統的な祝日)。「秋夕(チュソク)」とともに2大名節にあげられます。陽暦の1月1日を新正(シンジョン)というのに対し、旧正(クジョン)とも呼ばれます。

韓国では、陽暦の1月1日よりも「ソルラル」のほうを大きな行事として祝います。陽暦を基準にするとカレンダー上で日程は毎年変わりますが、大体1月の終わりから2月の中旬頃。当日と前後の2日をあわせて、3日間前後が連休になります。
2024年の旧正月(ソルラル)はいつ?
2024年の旧正月・当日は2月10日(土)です。
前日と翌日も祝日になり振替休日が適用されるので、2024年の「旧正月連休」は土・日曜を含めると、2月9日(金)から2月12日(月)までの4連休となります。

韓国の年間カレンダーと休日
ソルラルの文化・習慣
「ソルラル」には、親族や地域の人同士で挨拶をしたり祭事を行なったりします。最近では連休を利用して旅行に行くなど、過ごし方が多様化してきてはいるものの、昔からの習慣や文化はまだまだ健在です。
服装
華やかな韓服はお正月のしるし
華やかな韓服はお正月のしるし
「ソルラル」を迎えると、気分新たに出発するという意味をこめて、新しい服や靴、靴下などに身を包みます。

これら衣類はソルビムといい、特に子どもたちは袖の部分が赤、白、黄、緑、ピンク、青などの縞模様になったセットンチョゴリ(またはカチチョゴリ)などのカラフルなチマチョゴリ(韓服、ハンボッ)を晴れ着として着用します。

セットンの色合いには厄除けや無病長寿を願う意味がこめられているといいます。最近は色などにこだわらず子どもたちの韓服も様々なデザインが登場し、多様になってきました。
挨拶
形式にのっとりおじぎをする
形式にのっとりおじぎをする
親族や近所の人同士で、「歳拝(セベ)」と呼ばれる挨拶を行います。年配の人や目上の人に順におじぎをしていき、「徳談(トッタム、祈りやお祝いの言葉)」を交わします。

挨拶が終わると子どもたちに「セベットン」と呼ばれるお年玉を渡します。平均額は小学生で5千~2万ウォン程度で、この際のお金は、新年ということで新札が好まれるそう。

なお「セベットン」は成人した子どもから、普段の感謝の気持ちを込めて両親へ渡されることもあります(10万~30万ウォン程度)。
祭事
茶礼床
茶礼床
韓国では「祭祀(チェサ)」という法事を行い、神や先祖をまつりますが、ソルラルや秋夕の際は、それを簡易化した「茶礼(チャレ)」が開かれます。儀式の際には「茶礼床(チャレサン)」と呼ばれる特別な供養物を用意します。
山にある土を盛った墓
山にある土を盛った墓
「茶礼」の形式は地域や家庭ごとに異なりますが、一般的にはソルラル当日の朝、新年の挨拶の前後に行われるそうです。「茶礼」を済ませた後は、先祖の墓にお参りに行きます。
食べ物
トックッ
トックッ
韓国では名節ごとに決まって食べられる代表料理がありますが、ソルラルに食べられる料理の1つがトックッ。うるち米で作ったトッ(餅)と野菜などを煮たスープです。元来は厳粛な心をもつため、餅以外は何も入れなかったといいます。
カレトッ
カレトッ
薬食
薬食
また長寿の願いをこめて、カレトッという細長い餅を薄く切って使うことが多いそうです。その他、シッケ(米のジュース)やピョンユッ(茹で肉)、薬食(ヤッシッ、木の実入りの甘いおこわ)など、様々な料理がテーブルに上がります。
遊び
イベント用の大型ユンノリ
イベント用の大型ユンノリ
ソルラルに欠かせないのがお正月遊び。子どもだけでなく大人も一緒に楽しみます。

数ある民俗ノリ(民俗遊び)の中でも特に親しまれているものは、「ヨンナルリギ(凧揚げ)」や「ペンイチギ(こま回し)」、ユッという木の棒を使った「ユンノリ」、細長い板の端に乗った2人が交互に飛び上がる「ノルティギ」など。

ソルラル連休中の古宮や文化体験広場では、これら民俗遊びや伝統体験に参加できるイベントも開かれています。
準備に移動…ソルラルは国民の一大イベント
韓国人にとって最も大切な名節の一つとされる「ソルラル」、浮き足立つのは当日だけではありません。料理や贈り物などの準備からはじまり、「民族大移動」といわれる帰省ラッシュまで…。「ソルラル」の前後には、普段とは違った街の様子が見られます。
ソルラル準備
特設コーナーではスタッフも韓服で
特設コーナーではスタッフも韓服で
日本にお歳暮があるように、韓国では「ソルラル」に贈り物をする習慣があります。親族や取引先、日ごろお世話になった人々に感謝の気持ちを届ける贈り物は、食べ物から電化製品、商品券と多彩。

この時期の百貨店大型マートでは、特別コーナーも設けられて大盛況です。そのほか、茶礼床や食事の準備なども欠かせません。

ちなみに、一大イベントとあって、ソルラル準備にかかる費用はそれなりのもの。家計にとってはそれが少なからず悩みの種となることもあるとか。
「民族大移動」の帰省ラッシュ
「ソルラル前日」にピークを迎えるのが、帰省ラッシュ。大切な日を家族と過ごそうと、期間中に移動をする人はのべ数千万人にものぼるそう。ソルラル前に発売される特別切符は、例年すぐに売り切れてしまうほどの人気で、ソルラル直前の駅やバスターミナルは溢れんばかりの人。
大混雑のソウル駅
大混雑のソウル駅
「魔の渋滞」が続く高速道路
「魔の渋滞」が続く高速道路
故郷を前にどこか明るい表情
故郷を前にどこか明るい表情
高速道路も大渋滞となり、普通なら数時間で到着する距離に10時間以上かかることもあるそうです。それでも、親族に会うための小さな旅行気分で楽しんでいる人の姿も見ることができます。

韓国の帰省ラッシュ「民族大移動」を追う!
ソウル市内の様子
名節ならではの特別行事が行われる「南山コル韓屋マウル」は大賑わい
名節ならではの特別行事が行われる「南山コル韓屋マウル」は大賑わい
普段は賑やかなソウルの中心街ですが、ソルラル連休中はいつもよりおとなしめ。休業する店舗が少なくないため、市場などは閑散としている印象も。

とはいうものの、最近では年中無休だったり、ソルラル当日以外は開店している飲食店やショップも増加中です。また公立の博物館や美術館、古宮など観光名所の多くは開館しており、家族連れなどで賑わいます。
陽暦の年末年始はどう過ごす?
ソルラルが連休になる韓国では、陽暦の年末年始の場合、1月1日のみ祝日という扱いです。では韓国では、陽暦の年末年始は祝わないの?というと、そういうわけではありません。

毎年12月31日になると、鐘路(チョンノ)の「普信閣(ポシンガッ)」では「除夜の鐘突き行事」が行われ、多くの人が詰め掛けます。

このほか、恒例の年末歌謡特番や演技大賞、初日の出を見る習慣など、やはり韓国でも行く年来る年は特別なようです。
韓国旅行おトク情報
掲載日:23.01.19
※内容は予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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