コネストの目！ニュースで見る韓国～2010年春編～

第５回統一地方選挙を６月２日に控え、韓国各地では候補者たちによる選挙運動が盛んに行なわれています。有権者１人当たり８票が付与され、知事や市長、教育監などを選出する今回の選挙。ソウル市長選挙には、現職の呉世勳(オ・セフン)市長、韓明淑(ハン・ミョンスク)元国務総理、元女優シム・ウナの夫である池尚昱(チ・サンウク）氏などが立候補しています。
また今回、広域議員比例代表選挙には、日本とフィリピンからそれぞれ韓国に帰化した女性２人が出馬を表明。国際結婚家庭の支援など、グローバル化する韓国社会への政策を掲げ、選挙に臨みます。

４月半ば、米国の格付け機関ムーディーズによる韓国の国債格付けが、通貨危機前の水準を回復。韓国経済に対する展望が楽観される一方、この格上げが2010年初頭からのウォン高基調をさらに押し上げるという皮肉な結果を招来。依然として収益性をウォン安に大きく依存している輸出企業は、ウォン高に加え世界的な好況による原材料価格高騰もあり、今年は苦しい経営環境になるのではと、懸念を表しています。

今や、子どもからお年寄りまで幅広い世代で生活必需品となった携帯電話。様々な機能を備えた新製品も続々登場し、携帯電話市場では各メーカー間の熾烈な販売競争が繰り広げられています。近年、そんな世界携帯電話市場において、ひときわ高いシェアを誇っているのが、三星(サムスン)電子やLG電子をはじめとした韓国メーカー。2010年第一四半期は、三星電子が世界シェア２位を記録したというニュースが伝えられました。デザインや性能面で顧客満足度が高い韓国の携帯電話は、日本のNTTドコモほか、世界中の移動通信事業者の注目を集めており、今後も販売増加が続く見込みです。

韓国でも、より高いレベルを求めて海外進出するスポーツ選手が少なくありません。特に今季は、海外における韓国人プロ野球選手たちの華々しい活躍のニュースが多く伝えられました。韓国人初のメジャーリーガー、ニューヨーク・ヤンキースの朴賛浩(パク・チャンホ)は、４月に５試合連続で無失点をマーク。クリーブランド・インディアンスの秋信守(チュ・シンス)もオープン戦で好調な打率を記録しました。一方、日本のプロ野球界では、2009年に千葉ロッテマリーンズに入団した金泰均(キム・テギュン)が、チームの主砲として大活躍。千葉マリンスタジアムでは、韓国出身の金泰均にちなんだ「キムチ・テギュンバーガー(通常400円、ホーム球場で本塁打を放てば50円！)」が登場して人気を呼んでいます。