世界中が華やぐ年に一度の祭典、クリスマス。巨大ツリーや幻想的なイルミネーションで彩られた街並みは、歩くだけでワクワクします。
韓国ではクリスマスシーズンをどのように過ごすのでしょうか。街の様子やイベント、また日本との違いなど、韓国のクリスマスあれこれを紹介します。
人口の約3割がキリスト教徒の韓国では、12月25日のクリスマスをイエス・キリストの誕生を祝う日である「 聖誕節(성탄절、ソンタンジョル)」と呼び、 公休日(祝日、休日)に定めています。
1896年12月24日、韓国初の民間新聞社「独立新聞」が「明日はイエス・キリストの誕生日」と報じたことで、韓国内にクリスマスが広まりました。
1945年の独立後は韓国駐留のアメリカ軍のために休日扱いでしたが、1949年に初代・李承晩(イ・スンマン) 大統領がクリスマスを法定休日に定め、現在に至ります。
街に繰り出す人々
人・人・人で溢れかえるクリスマスの明洞
韓国でもビッグイベントの一つであるクリスマス。繁華街は華やかなイルミネーションに彩られ、クリスマスを楽しもうと街に繰り出してきた人々で溢れかえります。
クリスマスシーズンに一層にぎわいを見せる ソウルの人気エリアは、 明洞(ミョンドン)。当日は足の踏み場もないほど、大勢の人々が華やかなクリスマスの雰囲気を楽しむために詰めかけます。
また 映画やミュージカル、コンサートなど 公演鑑賞を楽しみながら特別な日を過ごす人も多いようです。
キリスト教徒はどう過ごす?
キリスト教徒が多い韓国。12月24日と25日の2日間、カトリック(天主教、チョンジュギョ)教徒は聖堂で行われるミサに、プロテスタント(改信教、ケシンギョ)教徒は教会で行われる礼拝に参加します。
聖堂や教会によっては、歌や劇などを披露したり、食事会が行われるところもあるようです。
クリスマスの風物詩「救世軍の社会鍋」
募金箱の真っ赤な鍋が目印
12月に入ると、慈善団体「救世軍」による歳末助け合い募金「社会鍋」が韓国中で行われます。韓国では「 慈善鍋(자선냄비、チャソンネンビ)」と呼ばれ、赤い募金鍋を横に置いてチリンチリンとベルを鳴らす光景は、冬の風物詩となっています。
主に人が多く集まる繁華街や 百貨店前、 地下鉄駅の構内などで行われ、現金だけでなく T-moneyカードで決済できる便利な募金鍋もあります。
集まったお金は、支援を必要としている人々や社会事業施設などへの援助に使われます。
11月末頃から街は一気にクリスマスムードに包まれます。特に百貨店や商業ビルでは、一斉にきらびやかなオーナメントやイルミネーションを飾り付け、冬の夜を鮮やかに彩ります。
この時期の名所といえば、 ソウル市庁(シチョン)前の「 ソウル広場」。毎年見上げるほどの大きなクリスマスツリーが設置され、人気フォトスポットに早変わりします。
その他にも、ソウル市内にはたくさんのイルミネーションスポットがあります。明洞や 蚕室(チャムシル)などの人気エリアに多くあるので、観光のついでにイルミネーションも楽しんでみては?
またクリスマスが終わるとすぐにお正月の飾り付けへと移行する日本と違って、韓国ではクリスマスが過ぎても、しばらくはツリーやイルミネーションを楽しめます。いつまでという決まりはないようですが、年が明け、次の 旧正月(ソルラル)前後まで設置されていることもあります。
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イルミネーションの他にも、ソウルの夜景スポットはまだまだあります。日本語ガイド付きのツアーで、ソウルのロマンチックな夜を満喫しませんか?
クリスマス用品を買うならココ!
クリスマスツリーは街中や商店だけでなく、家庭でも家族やカップル、友達みんなで楽しみたいもの。「 南大門市場(ナンデムンシジャン)」には、クリスマスツリーのオーナメントや電飾などのクリマス関連グッズを扱うお店が集まっています。
意外な所もクリスマス
クリスマスムードは街の至る所にひそんでいます。過去には、 市内バスの 運転手がサンタクロースの格好をしたり、バス自体にクリスマスの装飾が施されて話題になったことも。
またソウルのおしゃれスポット・ カロスキルでは、毎年クリスマスシーズンになると、街路樹にニットの装飾が施され、街の雰囲気を盛り上げます。
テーマパークやイベントも見逃せない!
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韓国にも恋人や家族、友人同士でクリスマスに プレゼントを交換する習慣があります。
日本の歳末セールや初売りセールに当たる、冬のクリアランスバーゲンの一つが、クリスマスセール。シーズンが近づくと、百貨店やショッピングサイト上でプレゼント商戦が始まります。
手書きメッセージが嬉しいクリスマスカード
クリスマスが近づくにつれ、 書店や 雑貨店はもとより、 ドラッグストアの店頭にもクリスマスカードコーナーが登場します。
しかし近年では スマートフォンの普及により、自筆のクリスマスカードよりも、手軽に送ることができるメッセンジャーアプリを利用する人が多いようです。
立体的なクリスマスカードも人気
ハングルが書かれたクリスマスカードも
韓国コスメブランドの「クリスマスコフレ」に注目!
コスメファンにとって見逃せないのは、「クリスマスコフレ」。 韓国コスメから海外ブランドまで、毎年クリスマスシーズン 限定のホリデーコレクションが販売されます。
赤や緑のクリスマスカラーを基調とした色合いや、クリスマス気分を盛り上げてくれる大粒のラメが入った商品、華やかな限定パッケージが目を奪います。
韓国スタバにもクリスマス限定商品が!
韓国スターバックスホリデーシリーズ(毎年変わります)
クリスマスの定番メニューといえば、自宅ではクリスマス ケーキや 韓国チキン、 ピザなどのパーティーメニュー。 デリバリー文化が生活に溶け込んでいる韓国では、クリスマス当日になると、 出前のために、とりわけ忙しそうな配達員の姿が街の至る所で見られます。
またいつもより贅沢な食事をと、 新羅ホテルなど特級ホテルのレストランやバーを利用する人も多いよう。クリスマス限定メニューが登場し、リッチで特別な時間を満喫できると人気です。ただしクリスマスシーズンは、どのレストランも席取り合戦。利用するなら、早めの予約が安心です。
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ホテルのロビーに「サンタハラボジ(サンタのおじいさん)」
韓国でもクリスマスの定番挨拶は「メリークリスマス」。 韓国語では「메리 크리스마스(メリ クリスマス)」と言います。サンタクロースは親しみを込めて「サンタのおじいさん(산타할아버지、サンタハラボジ)」と呼ばれています。
ちなみにソリを引く赤鼻のトナカイのことは「 ルドルフ(루돌프、ルドルプ)」です。ルドルフとは、実話をもとにして作られた児童書に登場するトナカイの名前であり、ストーリーをもとに作られた楽曲「赤鼻のトナカイ」の主人公でもあります。
また韓国ではクリスマスソングを「 キャロル(캐롤、ケロル)」と言います。
クリスマスシーズンになると、街中はクリスマスソングで溢れます。有名な「サンタが街へやってくる」「ジングルベル」なども韓国語に訳され、定番のクリスマスソングとして親しまれています。
K-POPのクリスマスソングも人気。 BTS・ジミン&ジョングクの「Christmas Day」や TWICEの「Merry&Happy」、 IU(アイユー)の「Merry Christmas in Advance」、 テヨン( 少女時代)の「This Christmas」など、K-POPスターが歌うクリスマスソングも多数あります。
BTS・ジミン&ジョングクの「Christmas Day」
「Merry&Happy」はキュートなTWICEらしい一曲
韓国でもクリスマスは老若男女が楽しめるビッグイベント。誰もが心躍らせるイベントですが、 日本と似ているようで違う点もあってなかなか興味深いです。ぜひ韓国のクリスマスの雰囲気を味わいに来てください!
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