今、世界で脚光を浴びている、韓国のエンターテイメント。そんな韓国のエンターテイメントの舞台で、ジャズダンサーとして活躍する日本人がいます。演劇の街・
大学路(テハンノ)で、話題を呼んでいるB-SHOW(2007年11月よりアメリカ公演へ)に、唯一の日本人として出演しているMakiさん。今回は、彼女から見た韓国のダンス界やステージ、韓国の魅力、韓国での夢などのお話を伺ってきました!
名前 Maki(本名:三枝真希(みえだまき)さん
在韓歴 7ヶ月(2007年1月~)
職業 ダンサー(ジャズダンス、ソウルダンス)
趣味 食べること
韓国語のレベル 日常会話程度
経歴 3才から劇団で演技と平行しながらダンスの基礎を学び、高校生の頃から自分で本格的にダンスを始める。高校卒業後、ダンスの専門学校に進学し、さらにダンスの腕を磨く。専門学校卒業後、福岡でダンスのインストラクターとして働く。2005年に上京。バックダンサーや舞台、CMなどに出演。2007年1月に渡韓、現在、「B-SHOW」の舞台でジャズダンサーとして活躍中。
まず、韓国で活動するようになったきっかけをお聞かせください。
B-SHOWに出演する前、韓国で行われる年に一度のフェスティバルに2005、2006年とゲストとして参加していたんです。そのフェスティバルのときにB-SHOWのお話をいただいて、出演することを決め、韓国に来ました。
B-SHOWで一番印象に残っていることはなんですか?
うーん、数え切れないほどいっぱいあるんですけど、やっぱり初日の公演ですね。会場がどういう雰囲気なのか、反応を初めて見る機会だったので、すごく緊張していました。特に、ソロで踊るときは、緊張しっぱなしでしたね。今ではもう思い出せないくらい。
日本と韓国の観客の反応の違いはありますか?
全然違いますよ!日本は、一般人でもダンスマニアが多いんですよ。ダンスをしていない人も目が肥えてる人が多いというか。でも韓国では、ダンスをしていない一般人も多く見に来てくれて。一般人の観客のリアクションが全然違いますね。
だから、日本と韓国で自分のやり方を少し変えた方がいいのかな?と思っています。シンプルな方が伝わりやすいのかなと、模索中なんですけどね。あと、韓国では、ストレートに反応を見せてくれるので、やりやすい面もあります。
B-SHOWでどういうときに、やりがいを感じますか?
毎日感じますよ。周りのメンバーが本当、毎日一生懸命練習するんですね。自分が今まで練習してこなかったのか?って不安になるほど。
あと、本番もお客さんとの距離が近くて、リアクションがすぐ返ってくるので、自分自身とても勉強になります。毎日が課題ですよ。難しいけど、とても楽しいですね。
ダンサーMakiさんの目に映る韓国のダンスステージや、現在活躍中の舞台・B-SHOWのお話を中心にお伺いしましたが、次は韓国生活に話題を向けてみました。やはり、当初は慣れない土地での生活は大変だったようです。韓国に住んで7ヶ月、Makiさんの生活はどのように変わっていったのでしょうか?
韓国生活で感じる、文化の差はありますか?
いっぱいありますよ~(笑)。こっちでは、一人でご飯を食べないですよね。何でもみんな一緒にっていうスタイルなのか、団体行動が多いんです。私は一人好きなので、それが最初は慣れなかったですね。あと、ダンスの練習の仕方でもあるんですけど、初めに公演の曲が決まったときに、音楽に合わせて踊って見せてって、即興で踊らなくちゃいけなくて・・日本とスタイルが違って、慣れなかったですね・・・すごく戸惑いました。
仲良し4人組み、団体行動がお好き!?
飲むときもやっぱり大人数!
Makiさんが感じる韓国の魅力はなんですか?
女性のかばんを持ってあげる男性
多くある劇場の標識
うーん、むずかしいですね。うーん、韓国の男性がいい!こんなことインタビューで言っていいのかな?(笑)女性を姫のように扱ってくれるんですよ。
優しいし、おごってくれるし!(笑) 「やったー!来てよかった!」と思う瞬間ですね。
B-SHOWの劇場
あと、韓国はダンスのイベントやミュージカルが多いので、ダンサーにとってすごく経験になる機会が多いんですよ。
日本は韓国に比べると踊る機会があまりなくて。韓国はダンスを仕事としてできるところが多いですね。
何か韓国語の勉強はなさってますか?先ほど耳にした限りでは、お上手でしたが。
いいえ、まったく(笑)。最初ははまってたんですけど、今は全く本を読んでないですね。話しながら、雰囲気で「こういうこと言ってるんだな~」ていう風に理解しています。
聞き取れるようになったんですけど、話す方はあんまりできなくて、ストレスになることも・・・やっぱりメンバーとの会話が一番の勉強ですね。
私が勉強しないもんだから、私のために日本語勉強してくれたりするメンバーもいるし(笑)。今、メンバーの一人と一緒に住んでいるので、日常会話程度ならできます。
ご趣味はなんですか?
ダンスより好きなことが、食べることなんですよ。こんなこと言うと怒られそうですけど、食べることが一番好きでね(笑)。料理も好きなんですけど、近くにスーパーがなくて、韓国ではほとんどしていないです。韓国料理もとても口にあってしまって(笑)。特に好きな韓国料理は、
参鶏湯(サムゲタン)とトッポッキです。
参鶏湯
トッポッキ
休日はどのように過ごしていますか?
ほとんど家にいますね。インターネットで日本の友達と連絡をとったり、日本のダンスの情報を収集したり。でも、ほとんど練習してるかな。これからは休みがもっとなくなりそうですし・・・動けるうちに動いておかないとね(笑)。あと、よく遊びに行くのは、
江南(カンナム)や
東大門(トンデムン)市場です。
江南
東大門市場
Makiさんの日常生活でも、ダンスは切っても切れない存在なんですね。ダンスを本当に好きなMakiさんですが、今後の計画について伺ってみました。果たして、韓国でどのようにダンスを続けていくのでしょうか?
今後、韓国で働こうと思っている方たちへのメッセージをお願いします。
実は私も韓国で働く前に、すごく迷ったんですよね。全然知らない国だし、言葉も話せなかったですし・・・でも結論から言うと、うじうじ悩んで諦めるより、韓国に来てよかったと思っています。
まず行動して良かったって。B-SHOWが終われば、日本に帰ると思いますけど、いられる限り韓国で踊り続けたいですね!
ずばり、Makiさんが韓国に住みたい!と惹かれる理由はなんですか?
メンバーたちの熱心さですかね。ダンスに対してすごい勉強熱心ですし、周りがいるから自分ががんばれると思うんです。周りについていきたい!自分も勉強したい!ってすごく感じますね。あと、自分のジャズダンスのスタイルを韓国にどんどん広めたいというのもあります。
両国のダンス界において、お互い新しい刺激になればいいなって。機会があれば、韓国でもインストラクターとして、ジャズダンスをぜひ教えてみたいと思っているんです。言葉がうまくなればですが・・(笑)
今少し話されましたが、今後の夢は?
韓国での滞在期限までに、そんなに長くないですけど・・まずは、B-SHOWをやり遂げることですね。
あとは、正直な話、ダンスバトルに出てみたいんですよ。日本ではまだ出たことがないので、ぜひ韓国でフリースタイルのジャンルで、バトルに出てみたいですね!
でも、なかなかこの一歩が踏み出せないんですよね・・・期限までにぜひ挑戦したいと思っています!
インタビューを終えて・・・
インタビュー中にも、幾度となくメンバーの話が出てきて、Makiさんのメンバーへの愛情とダンスへの情熱を感じることができました。韓国に来た当初は、韓国についてほとんど何も知らず、韓国語も話せなかったため、とても苦労したというMakiさんですが、今では韓国の魅力にどっぷり浸かり、韓国にいられる限り韓国でジャズダンサーとして踊り続けたい!と夢を熱く語ってくれました。今後のMakiさんの韓国での活躍、期待しています!Makiさん、インタビューにご協力してくださり、カムサハムニダ!