聖堂といえば勇壮なゴシック様式の建築物が思い浮かぶ。しかし、近代に建てられた聖堂の中には、その地に古くから根付いてきた韓国文化との融合をめざした建築様式も見られる。
そのひとつがソウル都心の貞洞(チョンドン)に位置する「聖公会ソウル聖堂」(1926年建立)。
敷地内には、重厚な石壁の聖堂とは対照的な趣をたたえる韓国の伝統木造建築、韓屋(ハノッ)も建ち並ぶ。
赤レンガの建物に韓屋特有の瓦屋根が組み合わさった主教館。
聖堂には灰色の瓦屋根をはじめとして随所に韓屋特有の建築様式が共存している。
白い壁と木製の天井がコントラストを描く聖堂内部。
韓国の他の聖堂に比べると、装飾は少なめで簡素な造り。
韓屋に用いられる窓戸(チャンホ、窓や戸の総称)をモチーフとした窓。控えめなステンドグラスが施されている。
美しいフォルムに目を奪われる、地階へと続く螺旋階段。
地下にあるヨハン聖堂。「清廉」を象徴するかのような真っ白な内装が深い印象を与える。
仁川広域市・江華島(カンファド)に位置する「江華聖堂」(1900年建立)は、韓屋様式の聖堂としては韓国最古の建築物だ。
屋根を支える桝形(柱頭に組み並べられた木材)に伝統建築技法の翼工(イッコン)式が取り入れられた本堂。
十字架と太極(儒教において全ての存在と価値を表すもの)が描かれた垂木。
韓屋様式の建物に西洋式聖堂の空間構成を取り込んだ江華聖堂。その地に深く根ざすことに成功した事例として、韓屋聖堂の代表的なモデルとなった。
江華島南部に位置するもうひとつの韓屋聖堂が温水里(オンスリ)聖堂(1906年建立)。露出された天井の垂木と大梁が目を引く。木の温もりが感じられ、人々は心穏やかな空気に包みこまれる。
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韓屋聖堂―西洋建築と韓国文化の融合
ふたつの文化の調和をめざして生まれた、韓国独特の近代建築


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