旧暦1月1日は韓国を代表する名節ソルラル(旧正月)。この日に欠かせない食べものが、カレトッと呼ばれる細長い餅です。
旧正月を前に最盛期を迎えるのが、パンアッカンと呼ばれる製粉所。
カレトッの原料は、普段ご飯としても食べられているうるち米。餅を製造する前夜、たっぷりの水に漬けておくことから準備は始まります。
パンアッカンの名称は、ひき臼(うす)を意味するパンアに由来。精米や胡麻油の搾油が主な商いですが、餅屋を兼ねた店も少なくありません。
6時間ほど吸水させたうるち米は、そのまま粉砕機へ。
まだ夜が開けきっていない明け方、街の一角のパンアッカンでは慌しい1日が始まります。
真っ白できめ細かな米粉は、専用の大きな型に入れて蒸し上げます。
機械化、自動化が進んだ現代。作業ひとつひとつ、人の手を介して餅作りを行なうパンアッカンは、年を追うごとにその姿を消しています。
蒸し上がったものがペクソルギ(蒸し餅)。このままでも食べられますが、さらに機械でついて、なめらかな弾力のある餅へと仕上げていきます。
機械の先から、ニュルっと勢い良く顔を出したカレトッ。
つきたての餅はやわらかく、すぐに冷たい水に取られます。
ケースに合わせて一定の長さにカット。まっすぐ、きれいに並べられていきます。
何年も何年も繰り返されてきた作業。その手つきは慣れたものです。
カレトッは次から次へと作られ、1ケース、1ケースと増えていきます。
ケースいっぱいに詰められた餅を手に、どこか誇らしげに微笑む店主。
長く伸びたカレトッには、家族が長生きできるようにという願いが込められています。
また、純白の餅が「純粋」や「始まり」を象徴するともいわれています。
そのカレトッを薄く切って作るのがトックッという新年の伝統食。韓国ではトックッを食べると、1つ歳をとるといわれています。
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カレトッ―新年を告げる伝統餅―
昔ながらのパンアッカン(製粉所)で行なわれる、旧正月の餅作り


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