本日のテーマ:唯一、城郭門が現存しない西大門の形跡をたどる
駅交差点に高架車道がある西大門駅
西大門駅の交差点にある高架車道
コースの距離:約2km、所要時間:約0.5時間
かつて、朝鮮時代の都の漢城(ハンソン)では、周囲をぐるりと囲む城郭が築かれ、4つの大きな城郭門(=四大門)と、4つの小さな城郭門(=四小門)が設置されました。東西南北に設置された四大門のうち、 東大門(トンデムン)、 南大門(ナンデムン)、 北大門(プッテムン)の3つは、現在も復元工事等を経て現存していますが、唯一、城郭門が存在せずに、地名としてのみ名前が残っているのが西大門(ソデムン)です。城郭門が残っている他の地域に比べると、旅行者に馴染みが薄いこの西大門ですが、この一帯はどんな街なのでしょうか?地下鉄5号線西大門駅で下車してみました。
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コース01 その名は敦義門・・・西大門の址をたどる ~路面電車が走った西大門路~
西大門駅4番出口を出て250メートルほど直進すると、かつて城郭門の西大門があった場所に到着します(地図:青1)。西大門は 敦義門(トニムン)と呼ばれ、1422年に築かれて以来、都の西部への関門としての役割を果たしていましたが、日本統治時代の1915年に都市計画の一環の道路拡張工事のため撤去されました。
位置は現在の西大門駅がある交差点ではなく、江北三星(カンブッサムソン)病院の新館のある交差点付近にあったとされ、その地には現在「敦義門址」と表示されたモニュメントがあり、かつてこの地に門があったことが分かるように、パネルが展示されています。
敦義門址
展示されているパネル
再現イメージ写真も
「電車381号」
1899年から西大門から鍾路(チョンノ)・東大門を経て、清凉里(チョンニャンニ)までの約8kmの区間に韓国で初となる路面電車が導入され、路面電車は敦義門の下を通過するようになり、その後、路面電車は西大門一帯をはじめ、江北中心部広域を網羅しました。
現在、1930年代~60年代に運行されていた路面電車「電車381号」が、 ソウル歴史博物館の野外展示場に展示されており、西大門と路面電車にまつわる当時の面影を感じることができます(地図:青2)。
路面電車の「電車381号」は、車内も見学できます。
かつて走っていた路面電車の路線図
車内にあるパンフレットには、かつての乗車券を模したものも。
なお現在、ソウル城郭の復元の一環として、敦義門を復元しようという動きがありますが、具体的な進展はまだありません(2014年2月時点)。復元に当たって敦義門の設計資料の不足や、復元工事期間に発生する交通渋滞問題をどう解消するかなど、実際に復元する際には解決しなければならない課題がありますが、今後の動向に注目です。
コース02 再開発工事は進む西大門一帯~敦義門ニュータウン~
敦義門址から江北三星病院がある坂道を登っていくと、道路沿いは再開発工事がはじまっていました(地図:緑1)。この一帯は敦義門ニュータウンと呼ばれ、約20万平方メートルの敷地は2013年秋から本格的に工事がはじまりました。
数年後には大規模なアパート団地が完成する予定で、ソウル中心部の光化門(クァンファムン)のすぐ隣に位置するアパート団地だけあって、不動産業界で注目されているニュータウンの1つです。
そんな再開発工事の影響で取り壊されてしまった建物の中に、韓国で2012年春に放送された人気ドラマ「 屋根部屋のプリンス」の主人公の家として撮影された「 オッタッパン」があります(地図:緑2)。月岩(ウォラム)近隣公園(地図:緑3)の道路沿いの建物はすべて取り壊され、残念ながらドラマの余韻を感じられなくなってしまいましたが、公園内に復元されたソウル城郭や、公園から眺める遠くのアパートの景色などは残っています。
「屋根部屋のプリンス」の撮影場所があった通り
月岩近隣公園内に復元されたソウル城郭
月岩近隣公園から見える遠くのアパート群
~西大門の北部に残る近代建築物~
京橋荘(キョンギョジャン)
炭鉱業で成功した富豪、崔昌学(チェ・チャンハッ)邸として1938年に建立。1945年からは大韓民国臨時政府の活動拠点として使用され、指導者の 金九(キム・グ)が銃弾に倒れた場所として知られています。
江北三星病院の敷地内にあり、2010年から行われた復元工事は2013年2月に終わり、大韓民国臨時政府が歩んできた歴史について学べる展示空間になっています(地図:緑4)。
洪蘭坡家屋(ホン・ナンパ カオッ)
1930年代にドイツの宣教師によって建てられた赤レンガの建物は、作曲家・指揮者・バイオリニストとして活躍した音楽家の洪蘭坡が暮らした家屋で、この建物の中で数々の代表曲が作られた、と伝えられています。
建物は登録文化財第90号に指定されており、音楽家・洪蘭坡に関する数々の展示物を見学する事ができます(地図:緑5)。
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コース03 都心の中の在来市場を通って独立門へ~霊泉市場~
再開発の現場を見ながら坂道を下り、再び、大通りに出ると、通りの反対側に市場のアーケードが見えてきます(地図:赤1)。
西大門駅と独立門駅の間にある 霊泉(ヨンチョン)市場50メートルのアーケード式の 在来市場で、通りの両側には服・果物・八百屋・魚屋・餅店や、トッポッキやスンデ、おでんなどの 粉食(プンシッ)店が軒を連ね、周辺住民にとってなくてはならない市場として活気があります。
霊泉市場のアーケードを歩き終わると正面に見えるのが、 西大門独立公園内にある独立門(トンニンムン)です(地図:赤2)。
1898年に中国の清国からの永久独立を願って建てられた門で、史跡第32号に指定されています。公園内には 西大門刑務所歴史館もあり、見学してみるのも良いでしょう。
西大門駅から出発し敦義門、京橋荘、独立門と、20世紀初頭~中期に関連する史跡・文化財が点在する地域を歩きながら、当時の歴史の一幕が感じられました。
再開発工事現場の通りにはトラックや工事車両が行き交うため、やや歩きにくい状況ですが、数年後に大規模なアパート団地が完成した時には、かつての姿、そして現在の工事の様子を胸にしまいつつ、新たな街をまた歩いてみたいと思いながら、今回の街歩きは終わりです。
地下鉄駅から始めるソウル街歩き
明洞(ミョンドン)などの人気観光地はもちろん、ソウル市内各地や地方都市まで定期的に更新をしている「 コネスト韓国地図」。
何気なく見ているだけでもちょっとした旅行気分を楽しめますが、中には気になる地名や場所があったりしませんか?そこで「コネスト韓国地図」を手にしながら、気になる場所を実際に歩いてみる街歩き企画を、全12回にわたってお届けします。次回の街歩きもご期待ください。
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