韓国観光のすべてをワンストップで満喫できる穴場的観光エリア・仁川(インチョン)を大解剖!
19世紀後半に日本・清・欧米各国など帝国主義列強の角逐の場として世界史に登場する 仁川開港場を中心としたエリアで、かつて 仁川の広域行政庁舎が置かれ経済・文化の中心として発展。
1985年の庁舎移転にともない都市の中心機能は新市街地に移ったものの、近代文化遺産や特色あるうまいもん横丁、在来市場などJ観光資源を多く有する一帯は、首都圏住民に人気の日帰り観光地です。
旧租界の異国的な街並み
租界に居留していた日本人が形成していた 旧日本人街や、今なお活気にあふれる チャイナタウンには近代の夜明けに建てられた歴史遺産が多く残っています。
ここ数年はカフェ通り造成や壁画アートによる街づくりに力を入れていて、日本人家屋を改装したカフェが人気。
戦後の貧しい時代を支えた労働者の哀愁
首都圏有数の工業地帯として韓国経済を支えてきた仁川。労働者たちは 洗面器大の冷麺で腹を満たし、 サワラの開きとマッコリで明日の活力を養っていました。
仁川広域市の各行政機関が置かれ、金融・交通・学術研究など都市インフラが集中するエリアです。仁川ひいては韓国経済の実際が肌で感じられるほか、ショッピング・グルメ・エンタメなど大衆文化の魅力が凝縮。韓国の現代的な側面を垣間見ることができます、
韓国最大の中小企業団地を抱え、韓国経済に血液を送り届けるポンプ役を果たしています。
1955年に仁川市へ編入された島部で、江華(カンファ)郡は橋で陸続きになっているものの北朝鮮と隣接、 白翎島(ペンニョンド)や 徳積島(トッチョット)などを含む甕津(オンジン)郡は離島であることから、市街化されている面積は多くなく、自然や農村の景観、伝統的な食文化や風習など都市では失われてしまった観光要素を楽しむことができます。また、江華郡は、古代~中世~近代の歴史ロマン探訪地としても有名。
100年超の歴史スペクタクル
19世紀中葉、他のアジア諸国に先駆けて近代化を果した日本は現在まで数度の国家間戦争を経ましたが、戦争の時代へ突入する重要なターニングポイントの舞台が 江華島。
今なお続く朝鮮半島の分断や、2010年に 延坪島(ヨンピョンド)で起きた砲撃事件にまで歴史は連続します。日本史と切っても切り離せない100年超の歴史スペクタクルを感じてみては。
村落地以外は緑地が大半を占め、緑地の外側には恵み豊かな西海(ソヘ、黄海)が広がる仁川郡部。江華島特産の 干潟ウナギや赤カブ、甕津郡の黒ソイなど地産地消グルメを楽しんで。
自然があふれる仁川郡部では、レジャー観光にも挑戦してみてください。 山ではハイキングやバイクライド、海では海水浴や 干潟遊び、釣りも楽しめます。
<記者オススメのテーマ観光>
仁川ならではの魅力を特に感じることができるのは歴史とグルメ。日本との縁が深い 仁川の歴史観光では近代から現代に至る連続性を感じることができ、アジアの一員として生きる現代人がグローバル社会と前向きに向き合うための大きな示唆が得られるはずです。
仁川名物料理が楽しめる グルメ観光地も各エリアに点在。歴史探訪とセットで旅のプランを考えるといいでしょう。首都圏の衛星都市として理解するだけではもったいない仁川の旅は、1日では時間が足りません。アクセスの良さを利用して幾度も足を運ぶなり、せめて2泊以上の時間的な余裕をもち、ぜひその深みを吟味してみてください。
手続きの迅速さや施設の充実度などが世界最高峰の評価を得ている 仁川国際空港。空港での滞在時間そのものが仁川観光の醍醐味のひとつですまた空港周辺にはグルメや海水浴を楽しめる観光スポットが存在するほか、リゾート開発が予定されていて、ひとつの観光・レジャーエリアとして地位を向上しつつあります。
免税店をはじめとする ショッピング施設や文化体験施設、リラクゼーション施設など、出国直前まで観光を楽しむことができる 仁川国際空港。
出国手続きを慌しく済ませるだけでは後悔するかもしれません。
観光スポットとして楽しみ尽くすつもりで、空港へは時間に余裕を持って到着するようにしましょう。
世界的な建造物として有名な 仁川大橋も空港エリアの観光スポット。全長が20kmを超え、カメラのフレームに収まり切らない壮大さです。
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