地方ホテル特集～水原編～

市の中心部に位置する「水原華城(ファソン)」は、朝鮮王朝後期の1794年に造られた都城で、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。総面積130ha(東京ドーム約28個分)、城壁の全長は5.7kmと広大で、城壁に沿って徒歩で一周すると約２時間半かかります。また、八達山(パルダルサン)～錬武台(ヨンムデ)間には、観光列車(有料)も走っており、車窓から華城見物を楽しむこともできます。

水原華城内にある「華城行宮(ヘングン)」は、王が地方への行幸の際に宿泊した臨時の宿。第22代王・正祖(チョンジョ)が父の墓地を水原に移す際、ソウルからの経由地にいくつかの行宮を設置しましたが、中でも華城行宮は 規模や機能面で最も秀でたものと言われています。また、イ・ヨンエ主演「宮廷女官チャングムの誓い」や時代劇「イ・サン」のロケ地にもなっており、韓流ファンも必見の観光地です。

京畿道・龍仁(ヨンイン)市にある「エバーランド」は、遊園地や動物園、巨大庭園がある韓国最大級のテーマパーク。１年中楽しめるウォーターパーク「カリビアンベイ」も隣接しており、子どもから大人まで楽しめる人気のスポットです。水原駅前から路線バスが出ており、乗り換えなしで約１時間半で到着します。

朝鮮時代後期に使用されていた伝統家屋を再現した街並みや、伝統工芸品の製作過程などを見学できる「韓国民俗村」。伝統遊び体験コーナーなどもあり、昔の韓国にタイムスリップしたような気分に浸れます。水原駅からは無料シャトルバスが出ており、約30分で到着するため、気軽に訪れることができます。

水原はかつてソウルへ向かう地方特産物が集まる中間地点で、20世紀初頭には全国３大牛市場のひとつに数えられるほどの大規模な畜産市場があった場所。そのため、カルビの産地として、徐々に知られていったと言われています。水原カルビは焼き網いっぱいの大きな肉が特徴で、王(ワン)カルビとも呼ばれています。
佳甫亭は1992年のオープン以降、地元でも人気を博している有名店。牛カルビはもちろんのこと、テーブルいっぱいに並べられるつけあわせのおかずも見逃せません。