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韓国のユネスコ世界遺産をめぐろう

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記念写真を撮りたい「ユネスコ世界文化遺産」の石碑

※水原華城(スウォンファソン)
記念写真を撮りたい「ユネスコ世界文化遺産」の石碑
※水原華城(スウォンファソン)
韓国には「ユネスコ世界遺産」に登録・指定された「文化遺産」が14つ、「自然遺産」が2つの合計16箇所の世界遺産があります(2023年9月時点)。

世界遺産はソウルや地方都市まで、韓国全土に点在。韓国の世界遺産をエリア別にまとめ、見どころと一緒にご紹介します!
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韓国の世界遺産一覧
        
世界遺産 登録年 所在地
仏国寺と石窟庵 1995 慶州市
宗廟 1995 ソウル市
海印寺大蔵経板殿 1995 陜川郡
昌徳宮 1997 ソウル市
水原華城 1997 水原市
慶州歴史遺跡地区 2000 慶州市
高敞、和順、江華の
支石墓群
2000 高敞郡
和順郡
江華郡
済州の火山島と
溶岩洞窟
2007 済州島
朝鮮王陵 2009 ソウル市 他
10 安東河回村と
慶州良洞民俗村
2010 安東市
慶州市
11 南漢山城 2014 広州市
12 百済歴史遺跡地区 2015 公州市
扶余市
益山市
13 山寺、韓国の山地僧院 2018 公州市 他
14 韓国の書院 2019 安東市 他
15 韓国の干潟 2021 舒川郡
高敞郡
新安郡
宝城郡
順天市
16 伽耶古墳群 2023 金海市
咸安郡
昌寧郡
固城郡
陜川郡
南原市
高霊郡
ソウルの世界文化遺産
ソウル市内に位置するため、地下鉄でアクセス可。ソウル観光やショッピングのついでに立ち寄ってみませんか?
「昌徳宮」(1997年 登録)

朝鮮時代の王宮は美しい庭園と、アクセスのよさから一番人気
秘苑・芙蓉池(プヨンジ)は韓国時代劇にもよく登場する名所
秘苑・芙蓉池(プヨンジ)は韓国時代劇にもよく登場する名所
朝鮮時代に王族が暮らす離宮として建設された後、政治を行う正宮の場にもなった「昌徳宮(チャンドックン)」。

朝鮮時代の都の中心地と呼ぶにふさわしい施設で、地下鉄3号線の安国(アングッ)駅や鐘路3街(チョンノサムガ)から歩いて訪問でき、非常にアクセスしやすい世界遺産です。

広大な敷地に一歩足を踏み入れると、まるで朝鮮時代にタイプスリップしたような優雅な空間が広がります。特に鬱蒼と木々が茂り、森のような庭園「秘苑(ピウォン)」は四季折々に美しい姿を見せ、訪れる人を和ませてくれます。
「宗廟」(1995年 登録)

朝鮮王朝500年、歴代王と王妃の位牌を祀った神聖な空間
宗廟の正殿(チョンジョン)は単一の木造建築物としては世界最長
宗廟の正殿(チョンジョン)は単一の木造建築物としては世界最長
朝鮮時代の国教であった儒教思想に基づく、派手さはありませんが荘厳な造り。位牌が新たに安置されるたびに増築されたため、非常に横長の建築物で、単一の木造建築物としては世界最長(総101m)を誇ります。

毎年5月にはユネスコ無形文化遺産の「宗廟大祭(チョンミョテジェ)」が開催され、古式ゆかしい王朝絵巻は必見です。「宗廟(チョンミョ)」と「昌徳宮」は徒歩で行き来できる距離です。
「朝鮮王陵」(2009年 登録)

ソウル近隣に完全体40基が保存!朝鮮王朝の王と王妃が眠る
都心の江南に位置する「宣陵(ソルルン)・靖陵(チョンヌン)」は訪れやすい
都心の江南に位置する「宣陵(ソルルン)・靖陵(チョンヌン)」は訪れやすい
朝鮮王陵(チョソンワンヌン)」は、豊かな樹木の茂る空間に封墳(土を盛り上げた墓)と祭祀空間が配置されているのが特徴です。

遺跡であると同時に、現在でも祭礼が行なわれるなど、儒教の礼法を反映した葬墓文化を伝えています。

全国各地にお墓があり、ソウルにも数基あります。中でも江南(カンナム)に位置する「靖陵(チョンヌン)」は、韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」に登場した第11代・中宗(チュンジョン)の陵墓です。
ソウル近郊にある世界遺産
ソウルから車で約1~2時間の距離。個人での訪問も可能ですが、ツアー参加なら半日で十分に見学できます。手軽に訪問できると同時に郊外ならではの迫力や景色のよさ、壮大さが魅力です。
「水原華城」(1997年 登録)

必ず訪れたい!東洋の城郭史に残る壮大な都城
ライトアップされ夜景スポットとしても人気
ライトアップされ夜景スポットとしても人気
水原華城(スウォンファソン)」は、政争で悲運の死を遂げた父を悼む朝鮮王朝後期の第22代・正祖(チョンジョ)により、3年近い歳月をかけて1794年に建造されました。

全長5.7kmにのぼる城壁に沿って、東西南北4つの大門や砲台、やぐら、楼閣など41の建造物が現存しています。朝鮮古来の築城法に加え、石とレンガを併用する西洋の建築技法が導入された、機能的な建築美が魅力。城郭の高台からは、水原市全体が眺望できます。
正祖は大ヒットドラマ「イ・サン」の主人公。また、すぐ側にある 「華城行宮(ファソンヘングン)」は「イ・サン」はもちろん「宮廷女官チャングムの誓い」や「雲が描いた月明かり」の撮影に使われた時代劇ファン必訪スポットです。
「南漢山城」(2014年 登録)

小説・映画の舞台にもなった清との激戦地
山城沿いの道はアップダウンがあるので歩きやすい靴で
山城沿いの道はアップダウンがあるので歩きやすい靴で
ソウルの南東にある「南漢山城(ナマンサンソン)」は、「北漢山城(プッカンサンソン)」と共に首都であるソウルを守る要塞。はじまりは百済時代という説もありますが、現在の姿が完成したのは朝鮮時代のことです。

標高500メートルの自然地形を利用し、東西南北の峰々を連結する形で作られており、距離にすると約9㎞あまり。ソウル近郊のハイキングコースとして地域の人々に親しまれているほか、ソウルを一望できる抜群の景観が人気を集めています。

清との戦争(丙子胡乱(ビョンジャホラン)1636~1637)はイ・ビョンホンとキム・ユンソクの二大スター競演の映画「天命の城(原題:南漢山城)」などでも描かれました。
「江華島の支石墓群」(2000年 登録)

ソウルから車で約1時間半で、神秘的な古代遺跡へ
支石墓は韓国語でコインドル
支石墓は韓国語でコインドル
世界遺産に指定されている韓国の支石墓群は3つのエリアに分かれています。そのうち、ソウルからアクセスがよく、最もよく知られているのが 仁川(インチョン)市にある「江華島(カンファド)支石墓群」です。

江華島には、支石墓が高麗山(コリョサン、436メートル)の稜線沿いに約120基確認されていますが、一番有名な「江華島支石墓」は「江華歴史博物館」も隣接しているので訪れやすく、おすすめです。
他エリア(高敞、和順)の世界遺産・支石墓群(2000年登録)
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韓国の地方にある世界遺産
全国各地に点在していますが、それぞれに特色があり、地方旅行を計画するならぜひ盛り込みたいところ。ソウルや釜山(プサン)などの大都市を基点にアクセスのよい人気スポットもたくさんあります。
「百済歴史遺跡地区」(2015年 登録)

日本とゆかりの深い百済遺跡
百済終焉の地・扶余の「扶蘇(プソ)山城」
百済終焉の地・扶余の「扶蘇(プソ)山城」
古代朝鮮半島で百済(ペッチェ)・高句麗(コグリョ)・新羅(シルラ)の三国が台頭した三国時代。百済(紀元前18年~660年)は、漢城(ハンソン)、熊津(ウンジン)、泗沘(サビ)へと都を移しながら繁栄しました。

そのため百済歴史遺産地区は現在の忠清南道(チュンチョンナムド)にある公州(コンジュ)扶余(プヨ)、全羅北道(チョルラプット)の益山(イッサン)の3つの地域に点在しています。
「仏国寺と石窟庵」(1995年 登録)

見逃せない!韓国を代表する世界遺産
創建時より実存したとされる「仏国寺」の紫霞門
創建時より実存したとされる「仏国寺」の紫霞門
千年の栄華を極めた新羅の首都、慶州(キョンジュ)は一度は訪れたい韓国の観光名所です。中でも 「仏国寺(プルグッサ)」と「石窟庵(ソックラム)」は韓国の世界遺産の人気ランキング上位にあり、訪れる人が絶えません。

極楽浄土を具現化したとされる「仏国寺」と、仏教芸術の傑作と言われる釈迦如来坐像をはじめとする石仏が見どころの「石窟庵」は、共に仏教国家・新羅を象徴する遺産です。
「慶州歴史遺跡地区」(2000年 登録)

新羅時代の歴史文化を伝える「屋根のない博物館」
「大陵苑地区」には古墳が多く「天馬塚(チョンマチョン)」は内部見学可
「大陵苑地区」には古墳が多く「天馬塚(チョンマチョン)」は内部見学可
慶州(キョンジュ)を代表する2大世界遺産は「仏国寺」「石窟庵」だけでありません。慶州市内には豊富な遺跡が残されており、「慶州歴史遺跡地区」は遺跡の種類によって5つの地区に分けられています。

観光の中心となるのは、王宮があったとされる月城(ウォルソン)地区、王族の古墳が集まる大陵苑(テヌンウォン)地区です。いずれも市内中心部に集まっているので「仏国寺」「石窟庵」とあわせて訪れる人が多くいます。
「安東河回村と慶州良洞民俗村」(2010年 登録)

数百年前の暮らしが今に息づく、美しい村落
安東河回村
安東河回村
慶州良洞民俗村
慶州良洞民俗村
安東(アンドン)河回(ハフェ)村」と「良洞(ヤンドン)民俗村」は14~15世紀に形成された、韓国を代表する名門の同姓集落。

瓦葺きや藁葺きの韓国式伝統家屋・韓屋(ハノッ)が並び、現在も子孫らが先祖から受け継いだ生活を守っています。全体の景観が保たれ、歩くだけで時間旅行気分に浸れます。

2つの遺産は距離が離れているので同時に訪れるのは難しく、「河回村」は安東エリア一帯、「良洞民俗村」なら慶州エリア一帯を回るようにプランニングするとよいでしょう。
「海印寺 大蔵経板殿」(1995年 登録)

山奥の名刹で時を刻んだ仏教聖典庫
海印寺の全景
海印寺の全景
韓国中部の大都市・大邱(テグ)から車で約1時間半、伽耶山(カヤサン)の山麓に悠然と構える「海印寺(ヘインサ)」は1200年の歴史をもつ古刹です。

木版の仏教聖典・高麗八万大蔵経(コリョパルマンテジャンギョン)を納める木造庫「大蔵経板殿(テジャンギョンパンジョン)」が世界遺産に指定。そのほか70点余りの文化財を保有しています。

仏教三宝(仏・法・僧)のうち「法宝」を有す韓国の三宝寺のひとつです。
「山寺、韓国の山地僧院」(2018年 登録)

韓国仏教が辿った歴史を偲ばせる古刹7選
「通度寺」の大雄殿は国宝に指定
「通度寺」の大雄殿は国宝に指定
世界遺産に登録された山地寺院7箇所は、7~9世紀の三国時代から統一新羅の時代に建立されました。仏教が盛んであった当時の面影を残す貴重な歴史遺産です。

なぜなら14世紀に入り、儒教を重んじる朝鮮王朝による仏教への抑圧が始まり、都市部の寺院のほとんどがなくなってしまったからです。そのことが残された寺院の役割を強固なものとし、韓国仏教の歴史を今に伝承することとなりました。

7箇所すべてがいずれも劣らぬ名刹ですが、釜山から近く韓国の三宝寺のひとつ「通度寺(トンドサ)」や木造の五重塔がある「法住寺(ポッチュサ)」、春麻谷、秋甲寺と春の絶景が名高い「麻谷寺(マゴッサ)」が特に人気です。
「韓国の書院」(2019年 登録)

尊敬から排斥へ。波乱に満ちた儒教教育の拠点
安東の陶山書院
安東の陶山書院
16世紀中頃から17世紀中頃までに創建された全国9箇所に点在する書院が、「韓国の書院」として世界遺産に指定されました。書院とは私立の儒教の教育機関であり、地方における教育の発展に大きく貢献しました。

しかし、一組織として地方行政に悪影響を及ぼすに至り、中央政府より書院の設立禁止、朝鮮時代末には47箇所の書院のみを残し、全国600余りの書院が廃止となる「書院撤廃(1864年)」が行なわれました。

そうした歴史をくぐり抜けて現代まで受け継がれてきた書院の中で、最も有名なのが安東の「陶山書院(トサンソウォン)」です。儒教の大家、退渓(テゲ)李滉(イファン)が創建し、旧1,000ウォン札の図柄にもなりました。
「伽倻古墳群」(2023年 登録)

韓国古代の連合王国の古墳群
古墳 ※イメージです
古墳 ※イメージです
伽耶(カヤ)とは紀元1世紀から6世紀にかけて存在していた国々で、金首露(キム・スロ)王が建国した、とされる金官国など小国の連合国家とされています。優れた鉄器文化で有名で「鉄の王国・伽耶」「鉄の王キム・スロ」などとも呼ばれる様は「国立金海(キメ)博物館」などで見学できます。

韓国南部の広域にわたって影響力があったとされ、各地に数十万基と散らばっている古墳のうち、主要7カ所の古墳群を世界文化遺産へ申請。2023年9月に韓国で16番目の世界遺産に登録されました。
韓国の世界自然遺産
「済州の火山島と溶岩洞窟」(2007年 登録)

大地の胎動が生み出した自然遺産
「漢拏山」の頂上「白鹿潭(ペンノッタム)」
「漢拏山」の頂上「白鹿潭(ペンノッタム)」
済州島(チェジュド)の世界遺産の中心となるのは韓国の最高峰「漢拏山(ハルラサン)」。火山活動によって生成された1,950メートルの山です。

漢拏山の麓に点在する噴石丘(火山の噴火による岩石片などが堆積したもの)をオルムと言い、そのひとつである「コムンオルム」や、約10万年前の海底噴火でできた「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」が火山島であることを象徴しています。

また、溶岩洞窟は「万丈窟(マンジャングル)」をはじめ「湧泉(ヨンチョン)洞窟」「タンチョムル洞窟」「済州 善屹里(ソヌンリ)ペンディ窟」が歴史・地質学的な価値を評価されています。

「漢拏山」は本格的登山となるので、山容を眺めるだけでも。「城山日出峰」や「万丈窟」は手軽に訪れることができますが、かなり歩くので、歩きやすい靴と動きやすい服装が必須です。
「韓国の干潟」(2021年 登録)

絶滅危惧種の渡り鳥も休憩する韓国西南部の干潟4か所
「順天湾湿地」の龍山展望台から
「順天湾湿地」の龍山展望台から
上記の「済州の火山島と溶岩洞窟」に続いて、韓国内で2件目のユネスコ世界自然遺産に指定されたのが「韓国の干潟」です。

韓国の西南部に広がる干潟(韓国語でケッポル)の内、忠清南道(チュンチョンナムド)の舒川(ソチョン)、全羅北道(チョルラプット)の高敞(コチャン)、全羅南道(チョルラナムド)の新安(チョルラナムド・シナン)、同じく全羅南道の宝城(ポソン)順天(スンチョン)の4か所です。

全て湿地保護地域に指定され、一部はラムサール条約にも登録。干潟に生息する多様な生物はもちろん、北半球と南半球を往来する渡り鳥の休憩地として知られ、中には絶滅危惧種のワタリドリもいることから、大きな価値があると認められました。
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  最終更新日:23.09.18 (更新履歴
・記事全体を更新しました(20230918)
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