韓国の南西部、
全羅南道(チョルラナムド)の観光都市・
木浦(モッポ)市は、西海岸に位置し、海に沈む夕日が眺められる港町です。交通拠点となる「
木浦駅」は、韓国高速鉄道
KTXや
SRTの湖南(ホナム)線の終着駅で、ソウルから鉄道なら約2時間30分で到着。ソウルから木浦総合バスターミナルまで高速バスなら約4時間で乗り換えなしで訪問できるとあって、地方旅行がしやすい都市の1か所です。
木浦や
仁川(インチョン)、
群山(グンサン)、
浦項(ポハン)は、かつて日本の統治時代に朝鮮半島の米などを日本に輸出する港として栄えた街で、木浦港は1897年に開港したと伝えられています。その後、移住が進み、1914年には木浦の人口の約4割が日本人が占めるほど、多くの日本人が居住していたという記録も残っています。そんな港や木浦駅周辺には、当時に建てられた建物が「近代文化遺産」として残っており、旧・日本人街の建物を見学に訪れる日本からの観光客も少なくありません。
関連する建物は、木浦駅から徒歩で訪問できる範囲内に点在しているので、団体旅行でなくとも手軽に訪問できるのもポイント。駅から港にかけて点在するスポットをピックアップして紹介しましょう。