海、山、川に恵まれた自然が豊かな国、韓国。近年、レンタサイクルやレールバイクなどのレジャーのほか、スカイウォークが次々と建設され人気を集めています。
スカイウォークは、床がガラスでできている展望台や遊歩道。高所に設置されており、空と眼下の絶景をスリル満点に楽しめます。ダイナミックな韓国の自然を堪能できる各地のスカイウォークに、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
京畿道・坡州市 臨津閣スカイウォーク
DMZ(非武装地帯)の民間人統制区域を見渡す

写真撮影は許可された方向のみ可能

2階は休憩室で、あたりの風景を鑑賞できる
京畿道(キョンギド)・
坡州(パジュ)市の最北にある平和公園「
臨津閣(イムジンガッ)国民観光地」の中に、2016年12月に新設された「臨津閣スカイウォーク」。この地域は出入りや写真撮影が禁止された民間人統制区域ですが、手続きなしに出入りが可能です。
「臨津閣スカイウォーク」は、朝鮮戦争の際に爆撃された「トッケ橋」の橋脚を鉄骨や強化ガラスで改良したもの。臨津江(イムジンガン)の方向へ長さ105m、幅5mの展望台となりました。通称「明日の汽笛の音」とも呼ばれており、北朝鮮から流れる臨津江を一望することができます。
※写真提供:京畿道観光公社
釜山・海雲台 五六島スカイウォーク
海雲台に突き出したスカイウォークで眼下に広がる海を満喫

まさに空中散歩

「五六島スカイウォーク」の入り口

ガラス張りの歩道
2013年10月、
釜山(プサン)の五六島(オリュット)や
海雲台(ヘウンデ)など海岸線を見渡せる海岸に建てられた「五六島スカイウォーク」。潮の満ち引きによって5つや6つに見える島、五六島方面の海上にU字型にのびています。
高さ37mの崖に建てられたガラス張りのスカイウォークの歩道は9m。右側通行となっており、観覧客は右側から入り、左側から出る必要があります。周囲にさえぎるものは何もなく、歩道の上から足元に海を見ることができます。
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2号線慶星大・釜慶大駅タクシー約14分、または24、27、131番バス乗車、終点下車
釜山・南浦洞 松島スカイウォーク
松島海上ケーブルカーも!亀島から延びる遊歩道

ケーブルカーからの景色も楽しめる

一番奥は足元が透明に

亀島を通る遊歩道
2015年、港町・釜山の人気ビーチ「
釜山松島(ソンド)海水浴場」の脇にある、海の上を歩く遊歩道「松島スカイウォーク」がオープン。近くにある島「コブッソム(亀島)」から、海に向かって伸びています。
一番奥まで進むと足元が透明になっており、海の真上から景色を楽しめます。2017年6月にオープンした「
松島海上ケーブルカー」や、南港大橋のライトアップや夜景もオススメです。
- 松島スカイウォーク
- 釜山の松島ビーチにある海上散歩の名所
- 釜山 > 南浦洞(チャガルチ市場)
慶尚南道・昌原 クァイガンエタリスカイウォーク
名映画の橋に酷似!?もともとある橋を活用したスポット

左が新しく作られた「猪島(チョド)離島架橋」、右が歩行者専用の「クァイガンエタリスカイウォーク」

橋の入り口

モニュメント

厚さ30mmのガラスにはLED照明も設置
2017年3月、
慶尚南道(キョンサンナムド)・昌原(チャンウォン)の港湾都市である馬山(マサン)に「クァイガンエタリスカイウォーク」がオープン。もとは「猪島離島架橋」で、米英合作の名映画「戦場にかける橋」の舞台になった橋に似ていることから別名「クァイガンエタリ(クウェー川の橋)」として親しまれていました。
全長170m、幅3mの鉄製橋で、2004年に近くに「猪島離島架橋」が新しく建設されたことにより、元「猪島離島架橋」である「クァイガンエタリ」は歩行者専用に。橋の床の中心部分80m区間に強化ガラスがはめこまれ、13.5m下に広がる海の風景を楽しみながら歩くことができます。
※写真提供:昌原市観光課
江原道・春川 昭陽江スカイウォーク
春川の中心を流れる昭陽江付近から美しい衣岩湖を見渡す

突き当たりの展望台は円形で、湖が見渡せる

昭陽江(ソヤンガン)少女像が近くに

夜はライトアップも
美しい湖畔の眺めが有名な、
江原道(カンウォンド)・
春川(チュンチョン)にある衣岩湖(ウィアムホ)。昭陽江のほとりに、2016年7月「昭陽江スカイウォーク」が開設されました。
全長174mのうち、156mがガラス張り展望施設です。突き当たりのガラス展望台への道もガラス製のスカイウォークで、強化ガラスを3枚重ねた構造。足元が透けて見えるので、まるで湖の上を歩いているような感覚を味わえます。
※写真提供:春川市政府観光課
江原道・春川 衣岩湖スカイウォーク
北漢江付近から空と衣岩湖に挟まれた景色を楽しむ
衣岩湖・北漢江(プッカンガン)のほとりには、「衣岩湖スカイウォーク」がオープン。自転車道路の散策路の中間地点にある、景色の美しい場所です。
長さは190mで韓国国内最大規模を誇るスカイウォーク(2017年8月時点)。水面から約12mほどの高さにあり、頭上にも視界を遮るものがありません。眼下に広がる湖の景色もさることながら、空中を浮遊しているような体験が可能です。
※写真提供:春川市政府観光課
江原道・旌善 アリヒルズスカイウォーク
絶景を空撮したような写真撮影が可能!

パム島を180度まわって流れていく東江(トンガン)の景色

スカイウォーク

ジップワイヤーなどのレジャーも楽しめる
旌善(チョンソン)に2012年にオープン以来、多様なレジャーが楽しめる人気の観光スポット「アリヒルズ」の中でも、特に人気を誇る「
アリヒルズスカイウォーク(ピョンバンチスカイウォーク)」。高さ200mの絶壁の端に設置されたU字型の展望台です。
足元は透明な強化ガラスで、朝鮮半島の形をしたパム島や東江など豊かな自然が織り成す絶景を思う存分鑑賞できるほか、崖の上に何の支えもなく立って歩いているようなスリルを味わうことができます。
- アリヒルズ
- ガラス張りの展望台&最高時速100kmの滑空レジャーで江原道・旌善の絶景を満喫
- 江原道 > 平昌
仁川 アラマル展望台
高麗時代から構想された運河「アラベッキル」を見下ろす

アメリカのグランドキャニオンスカイウォークを模した円盤型

ゆったり一周できる

峡谷にせり出した一部の床がガラス製
港湾都市・
仁川(インチョン)に2012年5月、ソウル中心を流れる
漢江(ハンガン)と仁川沖を結ぶ京仁(キョンイン)運河「アラベッキル」が開通しました。「アラベッキル」とは「船の道」「航路」を意味する「べッキル」にアリランの「アラ」を加えた造語です。
2015年5月に出来た「アラベッキル」のランドマークであるスカイウォーク「アラマル展望台」は、全体区間の中で一番高い桂陽山(ケヤンサン)の峡谷に建てられています。水面から45mの高さにあり、長さは45mで、「アラベッキル」の絶景を見下ろせます。
※写真提供:仁川観光公社
※展望台は現在一時休館中です。(20200709)
- アラマル展望台
- グランドキャニオンスカイウォークを模した仁川のアラベッキルが見下ろせる展望台
- 仁川
注意事項
1.スカイウォークは高所に設置されています。高所恐怖症や心臓の弱い方はご遠慮ください。
2.絶景スポットのスカイウォーク。撮影の際は安全にくれぐれもお気をつけ下さい。
3.ガラスの保護のため、靴にカバーをかぶせることや、一度に入場できる人数を制限している場合があります。

安全第一に

手すりに近付きすぎずに撮影を

入る前に靴にカバーを

ハイヒール用にスリッパを貸し出す施設も