きのうの昼11時半ごろ、南大門市場のタチウオ通りを歩いていた時に、大量のサンマやイシモチを焼く男性とすれ違いました。店の入口には「모듬생선구이(盛り合わせ焼き魚)」と紙が貼られています。
一人客冷遇国での生活で疑り深くなっているため「これ、一人分は注文できないんですよね」と否定的に訊ねてみたのですが「いえ、できますよ」との回答。思わず、構成も確認せず「では、盛り合わせ(8000ウォン)を」と入店してしまいました。
壁のメニューには一応日本語名もあります。コドゥンオジョリムが「サベの煮付け」だった気がしますが、まあ、誤差の範囲内です。
隣卓の女性2人組の卓上に「イシモチ2尾、カレイ、サンマ」の皿が運ばれてきました。では、1人分はあれの半量かと思ったのですが、卓上には「タチウオ煮付け」も出ています。しかも、海苔とキムチと汁ものとタチウオのフライ付きのようです。大変にヘビーな昼食になる予感がします。
最終的に出揃った焼き魚一式は「イシモチ2、カレイ1、サンマ1」「キムチ2種、青菜ナムル、タチウオのフライ」「卵蒸し」「青菜の味噌汁(若干のトウガラシ味)」「白飯」「ビニール袋入り海苔」「醤油2種」でした。卵蒸しは容器の半分ほどの入りですが、それを寂しく感じる気には全然ならないほどのボリューム定食です。
魚は「熱々でジューシーな脂味」とまではいかず、キムチ皿にセットされていたタチウオは冷えているのですが、イシモチ1尾とカレイは卵入りで、ちょっと得をした気分です。何よりも、出てきた時の「一人分でこの量か
」という驚きが重要です。
半分ほど食べた時点で、店内は満席になっていました。「元祖・タチウオ煮付け」と名乗っているのですが、どうも焼き魚のほうが好評のようです。全席ふさがってから気付いたのですが、じつは2階席もある様子でした。
2人以上で行くなら、この「盛り合わせ焼き魚」と何か別の料理を頼むのが良いかと思います。なお、第1・3日曜は定休日という店も多いエリアですが、ここは日曜も営業のようです。