9月です。酷暑も一段落したせいか、パッピンスや中国冷麺などの「季節料理」は終了という店も見かけます。
お別れカウントダウン開始の(いえ、一年じゅう出す店もありますが)パッピンスを食べよう!と、仁寺洞付近を歩いていたら、雨が降ってきました。パッピンスには肌寒い天気です。
「いや、自分を甘やかしてはいけない」と、こんな日にも頑張ってパッピンスを食べようとしていたところに、
「ピンスと有機農スムージー」という写真を出した店が目に入りました。
写真を見る限り、「スムージー」とはいえ、かなりの固さがある半・固形のようです。
よし、この「有機農スムージー」にしよう!と、店自体の奇抜な外装や「パンチャッパンチャッピッナヌン(=きらきら光る)」という怪しい店名は気にせず、2階に上がったのでした。
テーブル・イスは席によって各々種類の異なるものが置かれていますが、チグハグな感じはありません。
東洋風家具もありながら「洋風」な店内には、あちこちに陶芸作品があります。横にギャラリーがあったこと、何か書いた紙のシールが貼ってある作品もあったことから、一部作品は「売り物」と思われます。
店内に3組いた客は全て韓国人でしたが、メニューは英・日・中国語併記です。
「穀物スム-ティ-(←スムージーです
)7000ウォン」を注文してみました。
待つこと数分。黒ごまの振られた「穀物スムージー(油菓付き)」が運ばれてきました。
穀物といっても、ご飯やコーンフレークの味ではなく、きな粉・ミスッカル系の風味です。固めのスムージーに、時おり小さな氷が入っていて、味・食感ともにスッキリした感じです。
実際に食べてみると、見かけよりも量が多く感じます。
そのせいか、隣席の若い韓国人女性2人組のうち「桑の実スムージー(9000ウォン)」を頼んだ1人は「何か寒くなってきたー」と、大量に残して店を出ようとしていました(←もったいない
)
すると、モダンな韓服着用の初老店主女史が「まあ、お口に合いませんでしたか」「え、体が冷えた。それはいけませんね。熱いハヤンヨンコッチャ(白蓮花茶)でも飲んで、温まりながら食べてね。お肌にも美容にもいいお茶ですよ」と、グラスに移したスムージーと、茶碗に注いだお茶2人分を出していました。
寒さなどちっとも感じず完食しつつ、「なぬ、お肌
美容
」と、カウンターに置かれたポットに熱い視線を注いでいた私にも、ついでに「はすのはなちゃ(←日本語)」とお茶を出してくれました。ハス味かどうかはよく分かりませんが、確かに、体に良さそうな味でした
じつは「ピンス&スムージー」が通年メニューなのか確認していないのですが、便利な場所で雰囲気も良好、スムージーにはサツマイモ、カボチャ、カリン、菩提樹、紅柿、「山芋と○○と△△(2品が何だったか忘れました・・・)」など試してみたいものが他にもあったので、再訪してみたいお店です