仁寺洞サムジキル近くの、「ヌィジョ」「ME MILO」「智異山」など韓食系の店が並ぶ路地に「누리(ヌリ)」という丸い看板を出した店があります。
内装も家具も、大正~昭和初期の日本の洋館を思わせるレトロな感じですが、外壁のメニューを見ると伝統茶、ドシラッ(お弁当)スタイルの簡易な韓定食、チヂミなど出す韓食店のようです。
昼12時少し過ぎに訪ねてみましたが、わりと席数には余裕があります。
1人分から注文可能な4種類のお弁当は「ヌリ弁当(8000ウォン)」→「ヌリ弁当におかず数品を追加した季節弁当(10000ウォン)」→「季節弁当に焼きサワラなどを追加したサワラ弁当(13000ウォン)」→「サワラ弁当にプルコギを追加した宮中弁当(15000ウォン)」と、金額と共に量と品数がどんどん増えるシステムのようです。
宮中弁当は量が多いか・・・ということで「季節弁当」を注文してみました。
待つこと数分。テンジャンスープ(見かけより辛い)と水キムチ(見かけほど辛くない)に続いて、お弁当が運ばれてきました。シラスとピーナツの炒め物はいちおう魚類ですが、全体に野菜系です。
立地も雰囲気もサービスも良好なわりに客が少なめな理由を考えるに、
1)料理自体はわりと普通で、現地人や、韓国料理を食べ慣れた外国人には特にコストパフォーマンスの良さやインパクトを感じさせるものではない
2)細かいところで「風流さ」に欠ける点が見受けられる
ためでしょうか?
2)は、たとえば、
・お弁当の容器が「あれ?」というほどプラスチック感ありあり←日本の700~800円程度の仕出し弁当風。特に、フタにその印象が強い(フタは店員くんがすぐ片付けてくれましたが・・・)。
・お茶のお替わりを頼んだら、ミネラルウォーターのペットボトルに入れたお茶を持ってきて注いでくれる。←レトロな雰囲気の店にしては大衆食堂っぽいかも
といった些細な点で、まあ、友達などと一緒に訪ねて会話が弾んでいると気にならないかもしれません(あるいは、陶磁器の食器で出てくるビビンバやお茶類を注文していれば何も思わなかったかも)。
ソウル在住者として「ぜひお立ち寄りを!」とオススメできるかは少し微妙ですが、他の方のクチコミにもあるように、お店の雰囲気自体はとても素敵です
ということで、9月中旬訪問時の写真をUPしてみます。