御店に入って席に着くなり、女主人ユノクさんが私を見て「憶えてるわ。」とあちらから話し掛けてくれました。

夕食時で御客さんがどんどん入って来るので「御客さんが沢山来ましたよ。」と私が言っても「夕食時だからね。」と軽く答えて仕事に戻ろうとはせずに私の前に陣取り、息子さん夫婦と御手伝いの方に御店は任せっきりで店内てんやわんやです。

翻訳アプリを駆使しての会話が楽しいのですが、御互いに御互いの携帯に御互いの母国語で話し掛けて、御互いの母国語に翻訳された文章を同時に相手に向けて「ホレッ！」と見せ合って、読んで、理解して、また御互いの携帯に話し掛けてそれを「ホレッ！」と見せ合って・・・というのが何度も何度も繰り返され、話は雪岳山の事から家族の事、仕事の事、旅行の事と展開していき止め処もなく続きそうでした。翻訳アプリ上では御互いの質問と答えが交錯するので、質問に対する答えと次の質問が時差で行き交い、殆どゲーム感覚ですね。

韓国人は、出逢って早い段階で自分の生まれ年を告げてこちらの生まれ年を訊いてきます。これは、この出逢いに本気で向き合っているという相手側のメッセージだと私は思っています。先ずは年齢の上下関係をはっきりさせてから言葉の基準を決めるという事です。ユノクさんは私よりもうんと先輩でした。若々しいのでそうは見えませんが。この、生まれ年を確認するという一連の通過儀式を経て、御互いの御互いに対する立ち位置が決定します。オンニは最初の出会いの時には私が再びこちらに食事しに来るとは思っていなかったようです。

彼女は、紙に書いた私の生年月日をつくづくと眺めてから顔を上げ、ひたと私の目を見て「トンセンヤ！」と静かに発しました。私が今まで韓国人から言ってもらって一番嬉しかった一言です。また４月に行きます。

利用時期：2020.01

floweryuki様
今日は、またまた心温まるお店の女将さんとのやり取りに、うんうんとうなずきながら最後まで拝読させていただきました。
昨年の訪韓時、私の悪い癖で、どこでも、誰にでも日本語で話しかけてしまいます。
相手が日本語わからず困っていると、同行の孫がスマホで変換して相手に見せて一件落着！
それからは私もスマホ変換覚えました。
意外と簡単に変換でき驚いています。
訪韓前に最近はやりの、ボケトークじゃなかった、ポケトークを購入して行こうかなと思ったのですが、、、、、、現役時代のように年に何回も訪韓できないので諦めました。
親しい方が沢山できて良かったですね。
続報楽しみにしています。

jn1uqlさん

いつも御返信、ありがとうございます。翻訳アプリは本当に便利ですよね。但し、私の場合はその便利さの代償として韓国語の学びが進まないというのが玉に瑕です。韓国語で自由自在に気持ちを表現できたらいいなぁと思いつつ、つい文明の利器に頼ってしまって。

jn1uqlさんには御孫さんという強い見方が付いておいでなので、文明の利器の数倍は安心が得られますね。素晴らしいです。

江原道の気質でしょうか、言葉少なく表情も抑え目です。が、内に秘めるものはあの雪岳山の厳寒を耐え凌ぐ強さを持っているのでしょう、こちらの魂に響く熱いものを感じます。

今回は２食しかできませんでしたが、４月には毎日通ってメニュー全制覇するつもりです。どうかご期待ください。

floweryuki様
早々のご返信ありがとうございます。
所用で成田まで行って来ましたので、返信が遅れすみません。
本当なら今頃訪韓して、牡蛎料理をお腹いっぱい食べている予定でしたが、諸事情で延期に、愚妻に桜の咲く頃と言うと、、、、多分無理と即却下され、半泣き状態です。
初訪韓から20数年、ロッ○ホテルに勤務していた崔さんと親しくさせていただき、日本語が私よりきれいな発音で通訳してくれるものですから全然韓国語覚えません。
前々回の訪韓では、私達家族のために大きなワンボックス車を用意してくれ、三泊四日、仁川送迎、ソウル近郊を観光して、走行距離900㌔以上走ってくれました。
韓国の方達は一度親しくなると本当に良く接してくれます。これからもこの縁を大事にしていきたいです。
いつもfloweryukiさまの、見て、聞いて、楽しい心温まる投稿を拝見して仮想韓国旅行を楽しませていただいています。
私もあのお店へ通い、全メニュー完食（何十年かかるか？）して、トムジェリさまに完食報告したいです。
長文失礼しました。

jn1uqlさん

そうでしたか、奥様も色々と御都合があるのでしょう。気長に待って楽しみの先延ばしということにして、と他人事なので、jn1uqlさんの半泣きを取り敢えず収める言葉しか思い浮かびませんでした、すんまそん。

韓国の方は、日本人が持つ情とは少し違った温度の情を持っているように私は感じます。最近江原道に行き始めてからは、「私の血管の中にはこの山の水が流れているのではないだろうか？」と妄想を膨らませるようになり、今回１月の旅では遂に一生の大決定をしました

floweryuki様
1月の訪韓でお姉さんが現れ、次回はオッパが？
報告を楽しみにお待ちしています。

floweryuki様のことを、ず～と女性だと思っていました。

ネーミングの雰囲気で決めつけてはいけないと悟りました。

いつも楽しい旅行記録をありがとうございます。

yukokiraraさん

私は、名前の雰囲気通り昔からず～っと女性ですよ(笑)

あれっ!? トンセン＝弟→男性

あれれっ!? またも勘違いでしたね。

あれからネーミングで想像してまして、
フラワー→花を転換して華にして、
雪の華→「ごめん。愛してる」のファンなのかなぁ・・
とか、勝手に妄想していました。すみません。

他の方のネーミングも勝手に想像していますが、
想像できない人も居て、いつか教えてもらいたいものです。

ちなみに私は、最初好きな花の名前にしていたのですが、
他の方も使われていたので止めて、昔作っていたサークルの名前が「きらら」でして、
名前とくっつけただけのシンプルな理由です。
今は旅行しながら「きらら」とトキメイテいたいです。

話がずれてすみません。

ニックネームには皆さん色々由来があるようですね。
ちなみに私は、職場の日程表や運転日報などに、訪問先の頭文字「P」って略して書いていたところ、みんな面白がって「Pさん」って呼ぶようになりました。
今でも当時を知る人達から「Pさん」って呼ばれる事ありますが、事情知らない若い社員は不思議そうな顔してます。
Pは某世界的大手家電メーカーのPです。

横レスの上、脱線すいません。

みな様、御名前の由来を教えてくださって、ありがとうございます。色々な曰く因縁（←笑）があるのですね。Pさんは、てっきりプルコギ大好きの頭文字だと思っていましたｗ

韓国人の名前はとても素敵です。ハングルで書いてあるのもかっこいいのですが、それを漢字に直してもらうと、尚一層その方の事が分かったような気になります。生まれた赤ん坊に名前を付ける時にどのような思いを込めて漢字を選ぶのか、日本人とはまた少し違った感性がそこで働くのではないのかなと勝手に憶測しています。

若い韓国人の中には、自分の名前を漢字で書けない人もいますね。この場でぼやく事でもないのですが、時代の移り変わりでしょう。

雪岳山百潭寺から下山して、この登山口にある百潭路食堂街で遅い昼食にありつこうと決めていました。さて、凍りついた厳寒の中、通りの両脇に軒を連ねる飲食店の半数以上はしっかりと閉まっています。一年の稼ぎの大半を夏場に得てしまうのでしょうか、寂れた感じでもありませんし、冬の閑散とした時期にはお店を閉めて、来るべき夏場への備えを着々と進めつつ、ゆっくりと過ごしているのかという印象さえ持ちました。

外観と窓越しに見える店内の様子で判断。このお店だな、といういつもの尺度で選びます。大当たり。この辺はファンテが有名なようです。至る所にファンテと書いた看板が数知れず立っていて、山奥なのに魚？と初めは訝しかったのですが、そうか、港町が近いし冬場の保存食として干した魚が大量に出回るのかとその食糧事情に気付いた次第です。

迷うことなくファンテ定食を注文して、やっぱりここに入って良かったと、卓上に丁寧に並べられていく食事にニンマリが止まらず、配膳が終わるとともに箸を持ったが最後、バクバクバクバク・・・、食べるは食べるは。

店内には御店主夫婦と、その友人女性一人、厨房に下働きの若い男子二人、アルバ女子一人。一人黙々と食べる私の斜向かいのテーブルで親しく談笑を続ける御店主夫婦と友人女性。暖かな部屋です。外が凍っているのを忘れていました。

利用日：2019.02.15

floweryuki様

どこに行かれても、愛されてますねぇ〜
セロ弾きのゴーシュのお店
極寒の地で 干された魚
美味しさが凝縮されているんでしょうねっ。

jejuのハルラボンを、江原道で食する日本人 貴重です。

それにしても優しい照明ですね
暖かいお人柄の皆様に更に
後光が差していますよっ。

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ

流石トムジェリさん、私が伝えたかった事を写真から見事に読み取ってくださいました！大喝采です。

私もまさか雪岳山でハルラボンをいただくとは夢にも思わず、甘いコーヒーもあるわよと更にコーヒーも持って来てくださり、お邪魔だからと遠慮する私に、もうお店閉めるから大丈夫よと、店まで閉めて（笑）くださり、これは釜山でオメギ餅に出逢った日本人の感動を遥かに超えるものがありました。

で、バスの時間まで晩御飯一緒に食べましょですからね。もう、好き過ぎる！韓国と韓国人、好き過ぎる！

素敵、素敵
愛されてますよ、floweryuki様

宮古島のアップルマンゴーを八戸で食す みたいなっ ガハハ

　このあたり（江原道麟蹄郡）は、ファンテ（황태）の主産地（乾燥させる場所）のようです。

　floweryuki さんのコメントのとおり、山の中なのに、でなくて、山の中だから名物料理になるのでしょうね。

　江原道の名物料理です。ファンテグイ、うまいですね。マッコリとよく合います。江原道には、トウモロコシ、ソバ、マツタケなど特産品を使ったマッコリがたくさんあります。
　

takjuさん

そうだったのですね。あっちにもこっちにもどこにでも、ファンテの文字のてんこ盛りで、ファンテがずらりと干してありました。あの寒と乾で干し上がったファンテが美味しくなるのには頷けます。

私も一口噛む毎に思い当たりました「愛飲家天国だな」と。けど、飲まなくても本当に美味しいです。

floweryukiさん
こんばんは。
木が多く使われた温かいお店のご様子、親切なご夫婦との語らいがここまで聞こえてくるようです。
そして、美味しそうなファンテグイですね。
一番最初のお写真の、木の器にのったバンチャンも、どれも心のこもった物に感じます。
もしかして、週末は小さな演奏会など開かれるのでしょうか?
アルバ女子とは、イタリア人の女性が働かれているのでしょうか?
素敵な場所でしょうから、ここで働いて、何かを習得されるおつもりなのでしょうか?
​こちらのご投稿、floweryukiさんのご投稿の中で、一番好きです。
こういう話を聞くと、増々韓国が好きになりますね^^

bianさん

天晴れ、突いて欲しいツボを無駄なく突いてくださり、ありがとうございます。都会の音楽大学で勉強しているご長男がいらっしゃるようです。たまには帰省して家族で演奏会というのも愉しそうですね。木の器に載ったおかず類、どれも個性的な味付けで美味しかったです、九節板を彷彿としました。

アルバ女子は、高校生ぐらいだったでしょうか。韓国ではバイトとは言わずに、アルバといいますね。これ、韓ドラで学びました。

遅めの昼御飯を３時頃から食べ始めて、ゆっくりモグモグ４時半頃まで、そして賄ディナーが始まったのが５時頃。５時できちっとお店閉めちゃいましたよ、ほんとに。私はお腹が一杯だったので遠慮をすると、いいから少しでもと言ってじわりじわりと席に着かせられてしまいご一緒することに。

食事の途中で何度も「韓国の一体全体どこが良いって言うの？」と問い詰められました。「ター、ター、ジョッタ。」としか答えられませんでした。「雪岳山の何処が良いの？」「ター　ジョアヨ。」「こんな冬山の何処が良いの？」という質問にも「ター、ター　ジョアヨ。」「韓国料理では何が一番美味しい？」「キムチ」「この渓谷は秋が一番綺麗よ。」「冬と雪が一番好き。」というような、ショートショートのぶつ切れ会話が続きました。でも、みんなニコニコでしたね。

floweryukiさん
おはようございます。
アルバ…てっきりイタリアのalba​の女性が働いてらっしゃるのかと思っていましたが、
まさか、アルバ＝アルバイトだなんて、微塵も思いつきませんでした。
なるほど!韓国では、アルバイトの事をバイトではなく、アルバと言うんですね!
教えて下さり、ありがとうございます。
先程返信を読ませて頂いたのですが、朝から子気味良いというか、心が穏やかになりました^^
聖徳太子さんが、『和を以て貴しとす』
武者小路実篤さんが、​『仲良きことは美しきかな』
と仰っておりますように、floweryukiさんと、山奥に住む、心温かくもてなして下さる韓国の方々との語らいの光景は、私には、とても尊く、美しく見えます。
心が温まりました。
ありがとうございます。
私も、でっかいファンテグイ、食べたいなあ～


takjuさん
おはようございます。
ファンテグイ、いつか江原道の名物だと仰っておりましたよね?
昨年扶余で初めて蓮の葉ご飯のバンチャンで出てきて、それがファンテグイだったと知りました。
今年の春は、麗水と釜山に行く予定ですが、どこか食べられる場所はご存知ないでしょうか?
マッコリと一緒だと、美味しそうですよね～。
floweryukiさんのお写真を見て、増々食べたい欲求が増しております^^

takjuさん
ありがとうございます。
地図で確認したら、地下鉄駅から近く、分かりやすい場所でしたので、
ぜひ、行ってみようと思います!
早く食べたいです