​地下鉄6号線「大興」駅の近くにある塩里洞の庶民的な商店街に、「눈꽃여우（雪花キツネ）」という名の小さなカフェがある。メルヘンチックな店名や水色の外観が街の雰囲気とちょっと合わない感じがしないでもないが、客層は近所の主婦や学生など地元密着型でけっこうはやっている。

この店に入るようになったきっかけは、入口の横に二つ置かれた小さな器を見つけて、「これはネコ用だな」とピンときたからだ。

「お腹をすかせた길고양이（ノラネコ）がよく店の前を歩いていたので、つい可哀想になって餌をあげるようになったの」。
人のよさそうな中年女性の店長がいきさつをそう話してくれた。

そのネコを一度だけ見かけたことがある。ちょうどエサを食べている時で、白ネコなのに薄汚れていて見るからにノラネコという風情だった。
「寒い中、がんばれよ」と励ますつもりでそばに行って手を差し出すと、警戒するように腰を引いてササッと逃げてしまった。

「店長、いつもこの店に客がいるのは、外のネコが招き猫になって客を呼んでいるからですよ。自分もそうだから」と言い、商売繁盛の縁起物とされる日本の招き猫について、どや顔で説明したことがある。
韓国の昔話に「カササギの恩返し」、日本では「ツルの恩返し」。ここは「ネコの恩返し」だと言うと、店長、満面に笑みを浮かべて嬉しそうにしていた。

所変われば品変わると言うが、変わるのは恩返しする動物だけではない。「ネコジャラシ」は강아지풀（子犬の草）、「猫背」は새우등（エビの背中）、「猫いらず」は쥐약（ネズミの薬）など、ネコ関連だけでもいろいろあっておもしろい。

Kosetsu様、こんばんは。
日曜からソウルに来ています^^
Kosetsuに教えていただいた通り暖かくしてきて正解でした。
とても冷え込んでいますね。今日、母と南大門市場に行きましたが、
雪が降ってきました。いまは道路にも積もっていますね。

韓国にはネコちゃんにやさしい方が多くてよかったですね
ここのカフェの店長さんのやさしさとか、書いていらっしゃる
Kosetsu様のネコちゃんに対する関心や弱いものに向ける
やさしさが伝わってきました^^
韓国語の勉強にもなりましたよ

こんばんは。

ソウルも先週は、連日最高気温が氷点下でしたので、今日は多少ましかなと思っていたら、雪になりましたね。
足元が悪いとどうしてもフットワークが悪くなりますけど、せっかくいらしたのですから、ショッピングや食事、見学などいろいろと楽しんでください。

この店長、自宅でもネコを飼っているそうです。ネコのような小動物と一緒に過ごせる時間なんてほんとに短いですから、大事にしてあげるのはいいことですね。
自分の場合は、単なるネコ好きのオッサンなのでそんなにほめられると、うれションしそうです（笑。