歳月タラ

2015年11月9日(月)の昼12時頃、イルボンアジョシ二人、予約せずに行きました。
目的はどうしてもケコギが食べたかったのですが…。

ソウル中心部から地下鉄3号線にゆられ30分あまりで最寄駅の花井駅に、そこからタクシーで約5分、目的地「セウォルタラ」に到着。小高い丘陵地帯にあるこの店、周りは木々に囲まれ、ちょっとしたキャンプ場に来たような雰囲気です。「チョギヨー、チョギヨー」呼ぶと奥から奥様とご主人が出てきてくれました。ケコギが食べたいというと「予約しないとできないし、そもそもケコギは5月から8月の時期にしかやってない」とのこと。「日本から来たのでそこをなんとか…、」と言うとサムゲタンかペクスならできるけど一時間くらいかかると言われたので、迷わずペクスをお願いしました。一時間待つ間、店の近辺を散歩。散歩に出かける直前にご主人が放し飼いの養鶏場から大ぶりの鶏を一羽右手に掴んで来ていたので「あれが食えるんだな」と確信しました(笑)。特別何かがあるわけでもないし、なにしろ辺鄙なところです。とにかく時間を潰して一時間待ちました。

まず出てきたのはダイコンの煮つけとカブのキムチ。いきなりこれがうまい！、それはもう期待は高まります。マッコリをいただき、これら付だしをつまみながらさらに待つこと15分、待望のペクスが大鍋に入ってでてきました(写真参照)。奥様によると「これは普通3人分くらいの量だよ」とのこと。早速肉に食らいつくと、ひきしまった地鶏の肉がいい！(名古屋コーチンみたいだと表現すべきでしょうか)。弾力があり、肉そのものの旨味がガンガン出てきます。また肉の臭み取りなのか高麗人参のような木の根？も入っておりました。あまりの美味さに二人無言でむしゃぶりつき、見事完食。この日の相方は日本で45年間居酒屋を経営しているおっちゃんでしたが、この方もここのペクスを絶賛。また最初に出てきたダイコンの煮つけを「これは店でも出そう！」と意気込んでおりました（笑）。

今度はケコギスユクを食べに5月～8月の時期に再訪したいと思っておりますが、なかなかケコギを一緒に食べてくれる仲間がおらず、いつになることやらです(泣)。

※ご興味を持たれた方、筆舌に尽くし難い魅惑のペクスをご賞味あれ！(予約は必須)