新村の農協ハナロクラブ近くに「ブレッドブルー」というベジタリアン向けベーカリーカフェがあります。若い女性ばかりかと思いきや、中年サラリーマン客などもわりといる店です。
いつの間にか、弘大エリアの西橋洞の外れ(正確には城山洞)に2号店ができていました。ソウルの老舗ベーカリー「リッチモント」から徒歩2分という位置に「客が来るのだろうか」「まあ、菜食という特色があるので大丈夫なのだろう」と思いつつ入店。2ヶ月ほど前にオープンしたとの事です。
ガラスケースにケーキの姿は無く(陳列スペースはあったので、時間的に品切れ?)マフィンやクッキーなど焼き菓子系だけが並んでいます。売場自体が小さいため、パンも新村の店より種類は少ないような・・・と思いつつ棚を一周したところ、初めて見る商品が目にとまりました。
「ビーガントースト 3500W ビーガンハム&ビーガンチーズ使用」
バターや卵の不使用を謳いつつ、チーズやクリームチーズ、ハムなどは通常のものを使う店が多いなか、ここは結構「筋金入り」です。クッキー(4枚3500W)や玄米チアバタと共に、このトーストを買ってみました。
「初めてのご来店ですか」という店員くんに「新村の店は行った事がありますが、ここは初めてで」と答えると、彼は「菜食をされていますね(いや、そういうわけでもないのですが
)何を差し上げましょうか
」パン棚を見回しています。その後、4800ウォンのクランベリー入りパンを「では、こちらを」とオマケにくれました。購入金額の50%近い、豪華なオマケです。
ビーガントーストは、ハムとチーズ、ピーマン・タマネギ・ニンジン(だと思う)入りで、味気無さを感じさせない充実の構成でした。
パンも、ポソポソではなくシットリした素材感があり、バターやジャムを付けずにそのまま食べても美味です。クッキーは、サクッと甘いのにバター味がしないという不思議な風味です。
非常に目立たない裏通りで「店の入れ替わりピッチが速い弘大エリアで、大丈夫なのか」と心配にもなりますが、よく考えると、すぐ近くの老舗「リッチモント」も最寄り駅無しの場所にありながら常時盛況なので、ブレッドブルーも「菜食ファン来訪店」になるのかもしれません。