きょう、通仁市場で買い物後に、冷たい伝統茶でもちょっと一杯・・・という気分になり、「通仁洞韓薬局」に行ってみました。

外観は伝統茶カフェ風でもありますが、店内に入ってみると、「ここで本当に『お茶を一杯飲んでいく』ができるのか？」という、モロに韓薬房な雰囲気です。でも、店の人（家族風の、初老女性と若い女性各１人）に訊くと、大丈夫だとのことです。若い女性に「日本のかたですか？」と訊かれたので、外国人客もわりと来るのでしょう。

確かに、店内のチェストの上と、卓上の冊子の最初のページに、メニューらしきものがあります（韓国語のみですが）。　「伝統茶（5000ウォン）」はサンファ茶と十全大補茶、「ハーブティー（4000ウォン）」はミカン皮茶、ごぼう茶、紫蘇葉茶、当帰茶　とあります。「当帰」や「ごぼう」が「ハーブ」か？と思いつつも、やや夏バテ感のある暑い午後なので、元気の出そうな「十全大補茶」を注文。アイスにもできるというので、アイスを頼みました（追加料金は無しと判明）。

コーヒーカップ状の器で出てきた「十全大補茶」は、ナツメや胡桃、松の実などのナッツは浮いていないシンプルな姿です。余分な甘味のない、スッキリした味わいです。

でも、少し量が少なめ？と思いつつ完飲しかかったところ、店の２人が「あら、全部飲み終えられたみたいよ」「もう１杯お出しする？」と話しつつ、大きめの器に何か飲み物を作っています。　まさか、あの入れ物に「十全大補茶」がもう１杯サービスで・・・は無かろう、と思ったら、ミカンの皮ベースの「ギュルピ茶」らしきティーパック２袋入りのお茶が運ばれてきました。「冷たいほうがお好きなようで・・・」と、アイスティーに近い温度にしてくれてあります。

飲んでみると、店内のカタログにも写真が載っている「オムニハーブ」社のギュルピ茶の味です。「これ、オムニハーブのですか？」と訊いてみると、そうだとの事でした。ここだけの話ですが、ティーパック茶としては高額な商品です。これをサービスで２パック入りで出してくれるとは、なんという太っ腹でしょうか。ありがたく全部飲み終えて、店を出たのでした。

サービスのお茶はいつも出してくれるわけではないと思いますが（店内に客は私ひとりでした）、静かで雰囲気の良い店です。通仁市場での買い物後の休憩などにオススメです。