きょう、南大門市場の太刀魚横丁で「전통찻집(伝統茶家)」という看板に遭遇しました。周囲は食堂ばかりです。何かの見間違いかと思ったのですが、そういえば何だかナツメ茶のような香りがします。
入口ドアのガラスには「セゾン」「JCB」などのカード会社のシールが貼られています。店内では高齢男性4人組が何かの浮いた黒っぽい茶を飲んでいるようです。店の外にはメニューが出ていませんが、勇気を奮って入ってみました。
壁には「十全大補茶 普通5000」「普通と特の差異は、特にはクルミ・ナツメが倍量入っています」という案内がデカデカと貼られており、その横に小さい字で「十全大補湯5000 特十全大補湯6000 ナツメ茶5000 水晶果5000 ヤマイモ汁5000 人参汁5000 オミジャ茶5000」とメニューがあります。つまり、看板メニューは十全大補茶のようです。
「十全大補茶 普通5000」を指さして「これを・・・」と言ったところ、入口前の厨房にいた初老女性が準備を始めました。出てきた十全大補茶は、非常に具沢山です。これが普通なら、特はどれだけ入っているのでしょう。クルミは香ばしくて美味です。そして、茶本体は甘さ控えめの「効きそうな味」です。
昼11時半過ぎに入ったのですが、飲み終わる頃には中年客が立て続けに入ってきました。座って、単に「3杯」とか「2杯」とか注文する常連風の客もいるので、ほぼ十全大補茶専門店なのでしょう。2階席もあるようで、満席になった後は注文だけして階段を上がっていく客もいます。
夏は分かりませんが、基本的に、お茶はアイスではなくホットで出てくるようです。寒い中での買い物の前後に良さそうな、渋い店でした。
※メニュー横に何か店の記事が貼ってあったので、頑張って読んでみたら、内容は95%ぐらい他の店(『ネコヒャン食堂』という市場内の太刀魚食堂)の紹介でした