2015/05/26 7時半ごろ、朝食を食べるために訪れました。
太刀魚横丁の中ほどにある小さなお店で、太刀魚が蝶ネクタイをしている看板が目印です。
前日の昼にも訪れたのですが、祝日(釈迦誕生日)ということもあってか横丁全体が混雑しており、どのお店も行列が出来ていて時間がかかりそうだったので、パスしていました。
翌日の朝、改めて訪問すると、朝ということもあってか人もまばらで、ひっそりとしています。
店に入ると、先客の家族連れが一組いました。
奥から出てきたおばさんに、一人であることを伝えて席につき、カルチジョリム(8,000ウォン)を注文しました。
待っている間、店の中を眺めていると、社長さんが厨房の奥で大根の下ごしらえをしているのが見えましたが、ちゃんと店の名前の通り、ネクタイをしめていました。
太刀魚通りは、薄暗い通りに小さいお店が立ち並び、通路に並ぶコンロが熱気を発する
独特の雰囲気で、ネクタイ姿とはギャップを感じますが、黙々と作業する姿は、なかなか凛々しくてかっこよかったです。
10分後、いよいよ料理が出てきました。
カルチジョリムは、辛そうな赤いスープの中に、太刀魚一匹ぐらいの分量で大きめの切り身が4切れほど、野菜と共に煮込まれています。
おかずは、キムチ、ナムル、海草の佃煮?、ケランチム、そして太刀魚のフライ(カルチティギム?)です。
スープの色から想像するよりは辛くなくて、しっかりと味がしみており、大変美味しかったです。
太刀魚は小骨が多い印象が強く、あまり得意ではなかったのですが、こちらの太刀魚は、しっかり煮込まれて柔らかくなっており、それほど気にならずに食べられました。
また、フライも骨ごと食べられました。
一通り、太刀魚を食べ終えて鍋の底を探っていると、なにやら四角い大きな塊が鍋の底に沈んでいます
思い切って取り出してみると、鍋の底で煮込まれていた大根でした。
小皿に取り出して切り分けると、思いのほかスッと箸が入っていきます。
大根には、スープのうま味がしっかりしみており、口の中でとろけるような食感も心地よく、主役の太刀魚に負けない美味しさでした。
なかなかの人気店のようで、朝にもかかわらず、私がいる間だけでも、2~3組の来店がありました。
落ちついて食べたい方には、通り全体が混雑する昼間をさけて、朝の訪問をオススメします。
ご来店の際には、ネクタイ社長と鍋の底の大根をお楽しみに…