祭基洞の「慶熙韓医院」に人参茶を買いに行く道中に、気になるカフェに遭遇。
入口上には「한방카페 약령성(ハンバンカペ ヤンニョンソン)」とあります。建物の他の看板から推測するに、「韓方カフェ 藥靈星」です。店内を窺ってみると、座って韓方茶が飲める感じなので、連れ(韓国人)と2人で入ってみました。
店内のメニューを見ると、コーヒーとかサンファ茶とか普通なドリンクの中に、「キョンオクゴチャ」という渋好みなアイテムが混入しています。
瓊玉膏(キョンオクゴ)。「東醫寶鑑」にも登場するという、人参ベースの調合薬ですが、実物を口にしたことはありません。価格は3000ウォン。何と、一般的な伝統茶カフェの半額以下です。「BEST!」という指さしマークも貼ってあることなので、ポップンジャスラッシーと、この「瓊玉膏茶」を注文してみました。
待つこと約5~6分で瓊玉膏茶とスラッシーが運ばれてきました。スラッシー(これも3000ウォン)は、まあ普通にベリー系テイストの細かい氷なのですが、「瓊玉膏茶」は「良薬口に苦し」という味わいで、印象深かったです
仁寺洞あたりの伝統茶カフェでは見かけない、「韓薬の街」ならではの渋い一品です。使い切りやすいサイズの韓薬材や錠剤の販売もしているので、祭基洞に足を伸ばされた際にはぜひ一度お試しを。
ところで、店を出るときに、入口前にあった日本語版の薬令市パンフレットを見たら、このカフェについて「ソウル薬令市の商人会が直接運営」と解説がありました。
文中に「漢方カフェー 薬令省」とあるので「店名、これで良いんですか?」と訊くと、店員くんは「・・・それ、翻訳ミスなんですよね
」とのこと。店の看板にある通り、「薬霊星(で、薬と霊は旧字)」が正解のようです。