地下鉄「鍾路3街」駅に近い楽園洞は、「ヘジャンクッ2500ウォン」「冷麺3500ウォン」など、超・庶民価格な食堂が並ぶエリアです。
が、ホテル「フレイザースイーツ」1階のカルビタン店は、「やや高級店」のようです。
じつは、この掲示板で少し前に名前を見るまで店名看板の読み方も分かりませんでしたが、きょうの昼に行ってみました。
11時15分頃で、先客はいません(もしや、オープン時間前だったのでしょうか?)。黒い制服の女性店員の淡白な接客、シンプルな黒基調の内装、売り物らしき陶磁器の陳列など、周囲の食堂とは異なる雰囲気です。
「ワンカルビタン(10000ウォン)」を注文。金属容器に入ったキムチを切って食べつつ待つこと約7~8分。グラグラに煮えたカルビタンが運ばれてきました。
小皿のおかずは無いようなので、ひたすら白菜キムチを食べていたら、注文時とは別の女性店員が来て「大根キムチは召し上がらないのですか」と言います。何と、容器の上部に白菜、底に大根のキムチが入っています。彼女が底から大根を引っ張り出して切ってくれました。
カルビタンは、「ワン(王)」と名乗るだけあり、肉は結構多めに入っていました(肉が取れて骨だけになっているものもありましたが)。そして、牛肉はスープに風味を取られておらず、しっかり肉味です。なお、素麺のような何かが少量出てきましたが、通常のソルロンタンに入れる小麦粉麺とは違う、春雨に近い食感でした。全体的に、洗練された味です。
店の入口には日本語メニューがあったのですが、店内で渡されるメニューは韓・英2ヶ国語です。そして、日本語可な店員さんもいないようですが「日本語ができなくても困りませんので、いらして下さいね」とのこと。 私の背後の席にいたので見えなかったものの、「あわびカルビタン」を頼もうとして通じずに若干困っていた様子の日本人男女がいたので、客ではなく「店の人が」困らないという意味かもしれません